Smile

作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 十川知司


解説 同名のサードアルバム『Smile』の2曲目、ベストアルバム『My Favorites』の9曲目、デビュー20周年記念アルバム『Mayo Okamoto 20th anniversary ALL TIME BEST〜みんなの頑張るを応援する』の4曲目に収録されている。
 2011年3月の段階で岡本真夜のアルバムはベスト版やミニアルバムをのぞけば10枚リリースされているが、収録曲がアルバム名に使われているのはその半数5枚で、この『Smile』が最初になる。そしてそれを反映してかアルバムの歌詞カードにある真夜さんの写真は殆どが満面の笑みを浮かべている。大黒摩季さんにも見習って欲しい(苦笑)。

 背景を解説すると独り身のOLの悲哀を歌ったもので、類似の曲を挙げれば「Help me」が挙げられる。1番では業務に忙殺されるOLの苦労を、2番ではそんな時に独り身への嘆きを描いている。
 そしてそんな状況だからこそ「Smile」=笑顔を忘れずにがんばっていこうと自分自身に呼びかけている。
 もっとも、悲哀や嘆きと言うにはこの曲は少々ライトである。タイトルからしても、明るい曲調からしても歌詞面で暗いものにしては意味がなくなるからだろう。それゆえに己の境遇を愚痴る描写がコミカル、別の言い方をすれば子供染みている。
 「輪ゴムピストル」なんてその際たるものだし、「コンビニの帰り道 かっこいい人 発見 (ドキドキ) 前髪 直してたら なんか遠くから走ってくるかわいい女の子」という下りは丸で二昔前の漫画を見ているようである(笑)。似たような経験を持つだけに余計にそう思う(苦笑)。
 この曲の楽しみ方としては月並みだが、タイトルの如く明るい笑顔で楽しい気分で味わいたいものである。そう、苦しい時や辛い時に敢えて無理してでも笑うかのように…。


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平成二三(2011)年八月八日 最終更新