Starlight〜美しい星に気づかなければ〜

         作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 
解説 アルバム『O』の6番目に収録されているこの曲はサブタイトルからして「One Way & Two Hearts」が彷彿とさせられた。まあ、この曲では美しいのは「星」なのだが…。
 この歌が語っているのは既に失われた恋に対するある種の後悔である。「今ならすべて 微笑み受け止めて 未来へとつなぐ過去にもなれる」「今なら深くあなたを傷つけて 忘れられない夢にもなれる」といった歌詞には過去(ふられた当時)の自分にはできなかった、だが今(それから時を経た現在)の自分になら相手にとって忘れられない存在になれる、という自信と後悔の交錯する様が絶妙である。
 とにかくこの曲からは「未練」というものが色濃く感じられる。届かないのを承知で「私の声が聞こえますか 何も言えずに揺れる心」と歌われているのはうがった物の見方をすると見苦しいぐらいなのだが、その想いがこの曲の醍醐味となっているところに魅力がある。
 勿論逆境から立ち直る芯の強さに魅力がある摩季ソングの事、後悔のみでは終わらない。それを端的に表しているのはコアである「重ねた歴史に甘えていたの 見失った思いを拾い集めて ひとり歩いてくThe longest winding road どの道を選んでも 決して悔やまないように」である。このような状態になったが例えひとりでも頑張っていく意思を表しているこの部分を見逃してはこの歌は成り立たないだろう。「The longest winding road」は恐らく同名のTheBeatlesの名曲に因むものと思われるが、ダンエモン自身がこの曲に詳しくない為、深く触れるのは避けさせて頂く(苦笑)。
 この曲は『ZONE』とかいうTV番組のエンディングに使用されていたことを付け加えて解説を終わりたい。
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