作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 Beingスタッフ
解説 大黒摩季さんの初のセルフカバー・アルバム『LUXURY 22-24pm』の8曲目に収録。収録曲の中では、この曲と「Twisty Love」だけがシングルに収録されていないアルバムのみの曲だが、「Twisty Love」がアルバム『愛と疑惑のサスペンス』収録曲の中で唯一の摩季ソングであり、同アルバムをシングル同然と見るなら、この「Stay with me baby」こそが唯一のアルバム曲と言えるかも知れない。
「あなた無しじゃ生きて行けない」と思う程、大切な存在である想い人に対する唯一無二と思う気持ちが曲と、「あなただけは違うから」や「だけどあんなどうでもないこと 幸せだと思うこともなかった」や「もしもあなたに出会ってなけりゃ」等の歌詞と共にクローズアップされる様が、原曲に比して感情むき出しの歌い様が抑えられたか詞によってより一層重いものとなっているのが秀逸である。
本来、今まさに目の前から去ろうとする想い人を引きとどめんとする歌詞を想えば、原曲通り必死に叫ぶように歌われて然るべきで、恐らく、同アルバム収録曲中もっともセルフカバーが難しかったのではなかったろうか?
それでも最後の「Stay with me baby」の歌詞と唄い様には、音の大きさだけでは表わし切れない、「これでもか!」と言わんばかりの惜別思いが凝縮されているようだった。 これまた若き日の勢いに任せた唄い方で話し得ない、摩季さんの老成の為せる技だろう。
2007年5月の15周年記念パーティーでこの曲が歌われた時、原曲のレコーディングにコーラスで参加されたヨシカワ・トウコさんとササキ・クミコさんが駆け付けて下さり、摩季さんとのはーもいんーに圧倒された記憶がダンエモンにはあるが、そんな素晴らしいコーラスを敢えて持たず、純粋に摩季さんの唄い様と想いの込め方で原曲に負けない強い想いを歌い上げた様は原曲の良さがありつつも、カバーの良さも魅せてくれた素晴しい好例として今後も摩季ソングの中に威名を輝かせ続けてくれることだろう。
摩季の間へ戻る 平成二一(2009)年四月一六日 最終更新