THE ROSE

作詞 Amanda Macbroom 作曲 Amanda Macbroom 編曲 西平彰
解説 大黒摩季さんのファーストバラードアルバム『weep maki ohgro The Best Ballads Collection』の第12曲目に収録。同アルバムの歌詞カードによるとアマンダ=マックブルームという人物の曲をカバーしたものと思われるが、ダンエモンは洋楽に思いっきり無知なため、詳しくは触れません(苦笑)。
 また、通常歌詞がオールイングリッシュの場合は道場主の怪しい日本語訳が付記されるのが(苦笑)、同アルバムの歌詞カードに摩季さんによるよる訳詞が付記されているので、今回は掲載しません。

 歌詞の流れは誰かに愛を教え諭す様に説くもので、まずは「love」 (=愛)を「river」 (=川)や「razor」 (=刃)や「hunger」 (=飢え)に例える人の例を出し、それに対して主人公は「flower」 (=花)に例え、加えて主人公の想い人=「you」は愛の機会を「seed」 (=種)に例える。
「you」がその「seed」「lucky」 (=運)と「strong」 (=強さ)に恵まれた者だけの物と捉えようとしているのに対し、主人公は「love」に付随する苦難に立ち向かい、耐え忍ぶ事の尊さを「seed」が冬の間地中にて芽吹きを待ち、最後には美しい「flower」を咲かせる事を説き、諭し、最後に咲く「the rose」の気高さをたたえているものになっている。
 
 まずは「love」「flower」とした主人公が「you」「seed」に比喩した「strong」「lucky」に依存する気持ちを、「seed」を肯定したまま、「seed」の持つ強さを説き、最後にある「the rose」に帰結させた流れが見事である。タイトルの「THE ROSE」とのマッチングも含めて。
 「love」という一つの単語を様々な例えに説く洋楽にはジョン・レノンの有名な歌(……と言いつつ正式名を知らない…本当に洋楽に疎い私…)があるのだが、単に多くの例に終始せず、対話と美しき成長への実りに帰結している点でこの曲の方により深味というものを感じる。

 一つ物足りないのはダンエモンの理解不足にある。歌詞の流れや魅力はよく分かるのだが、それなら別段最後が「the rose」である必然性はなく、「love」「seed」を経て「flower」になる事だけが分かればいいのであって、最後に「the rose」が選ばれた事が読めないでいる。
何故「the rose」なのか?まあ今後への宿題としよう。

 

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