THE WIND

         作詞 椎名恵 作曲 池毅 編曲 戸塚修
解説 椎名恵さんの6thシングル曲で、アルバムではサードアルバムの『W CONCERTO』の6曲目に収録されている。フジTVのドラマ『プロゴルファー祈子』の主題歌だった。ゴルフに全く興味のないダンエモンだが、長門裕之氏を初めとする悪役達の怪演と当時はまた珍しかったCGがドラマに組み込まれていたことと、お約束通りこの曲が好きで(笑)一応は毎週見ていた(ストーリは殆ど覚えていない)。
 椎名さんに限らず、風をテーマにした曲は枚挙に暇がないほど用を問わず存在する「風」という歌詞を含む曲を一曲も持っていないミュージシャンを探すほうが大変だと思う。ダンエモンも風をテーマにした曲は好きだし、道場主のもう一つの化身、シルバータイタンも風の戦士・仮面ライダーの大ファンである(笑)。そんな中でもこの『THE WIND』は前述したようにドラマの主題歌にされ、ゴルフ場のホールを吹き抜けて行くようなCG映像の印象も伴っている為、「風」というジャンルの中でもダンエモンの心の中に大きなウェイトを占めている。
 とにかくこの曲のポイントとしてあげたいのが、風がかなり強風であり、時の流れと心の移ろいに例えられて、主人公がそれに語りかけ、時にアドバイスを求め、時にそのエールに応えようとしている所が何とも心地よい。そしてそんな「風」のエールに「想い続けていれば きっと 愛は かなうものだから」「愛の力があれば いつか すべて 乗り越えてゆける」との理解を示し、希望の境地へ「You Just Take Me Go Away」−つれていって、と語りかけているのも見逃せない。
 誤解ない様に付け加えるが、このつれていって欲しい、との思いは決して現実逃避ではない。「いつか すべて 乗り越えてゆ」くためにその心のパワーの源を持ちつづけるべく、愛や夢を忘れまいとしてその境地につれていって欲しい、と願っているのである。恐らく主人公は風がなくとも風から受けた想いを忘れないだろう。
 最後に触れておきたいのが、この歌の主人公が決して弱さと無縁な人間ではない、という事である。いな、正確には主人公に限らず、人間誰しもが「信じるものを 失くした時は ひとりじゃ 寂しすぎ」「大事なものを 落と」すことを恐れる、だがそれを認識し、それに負けないために想い続ける強さを持とうとしているところがこの曲の最大の魅力だろう。


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