作詞 岡本真夜&真名杏寿 作曲 岡本真夜 編曲 西垣哲二&岡本真夜
解説 この曲に解説が必要だろうか?(笑) 勿論このアルバム『Crystal Scenery�掘�の内容に沿った解説は行うが、デビュー曲にして最初のシングルであるのは勿論、ファーストアルバム『SUN&MOON』並びにベスト版アルバム『RISE�機�にもトップに収録され、この『Crystal Scenery�掘�では曲順こそ2番手だが、1曲目である「Crystal Sccenery�后�で同曲には歌詞が無いから、この曲が事実上のトップバッターである。
そして今回はカノン・ヴァージョンでの収録だが、音楽知識の乏しいダンエモンが林家木久扇師匠風に訪ねるなら「カノンって何ですか?」である(苦笑)。まあ、双子の兄と仲違して海皇ポセイドンに仕えた振りをした双子座の聖闘士でないことは確かだと思うが…(←何の話だそれは?)。
自慢にならない自慢は置いといて(ん?自慢か?)、今回のヴァージョンでは歌詞の順序がオリジナルと異なって、サビの「涙の数だけ」で始まらず、相手の弱さを受け止める描写である「突然会いたいなんて 夜更けに何があったの あわててジョークにしても その笑顔が悲しい」から始まるのだが、前奏部分でのバックコーラスから聴くと従来通りに「涙の数だけ」で始まることになる。
少しかすれ気味な声の出し方で、オリジナルよりスローテンポで唄われるこの「TOMORROW 〜Kanon Version〜」はデビュー当時の真夜さんでは出し得なかったであろう、母性的に諭すような、抱きとめるような表現に溢れていて、歌詞カードの写真にある雪の妖精然とした真夜さんのイメージと妙なギャップがあって趣深い。
また間奏の長さが歌詞を深いものにしている。そういえば真夜さんが出産前最後に行った RISE2000ツアーでは「TOMORROW」がトリを務めたが、その時は今回の「TOMORROW 〜Kanon Version〜」同様に「突然会いたいなんて 夜更けに何があったの あわててジョークにしても その笑顔が悲しい」の歌詞から始まった。
「TOMORROW」のリリースから15年の時を経て尚、くだらないプライドに引き摺られて生きることからの脱却や本音でなく事の出来る時間の大切さに共感できるのは「TOMORROW」の完成度の高さを再確認できるようで、その色褪せなさが嬉しくもあるが、それは取りも直さず、自らの成長の無さにも繋がるのが些か寂しい。
真夜さんは「TOMORROW」のデビューからしばしの間、具体的には「ALONE」がヒットするまで「「TOMORROW」の岡本真夜」と認識された存在であることに苦悩した、と以前ライブにて語っていたが、それでも今回の「TOMORROW 〜Kanon Version〜」のアレンジ振りを耳にすれば、真夜さんが以下にこの曲を大切にしつつも成長させているかが伺える。
今後もライブの度に「TOMORROW 〜Kanon Version〜」ならずとも「TOMORROW」を聞き続けることになるだろうけれど、遠くない将来において、「初めて「TOMORROW」を聴いた時はあんな自分だったな。」と振り返れるようにしたいものである。
ともあれ、「「TOMORROW」万歳!」と叫んでこの解説を締めたい。
真夜の間へ戻る 平成二三(2011)年三月八日 最終更新