TRUE LOVE

         作詞 大黒摩季 作曲 大黒摩季 編曲 SHIMIZU SHUNYA 
解説 アルバム『PRESENTs』の3曲目のこの歌に置ける主人公の境遇は概ね幸せの内にあるといえる。
 愛する人と供にあって幸せの内にいる主人公は「Go Your Way」並に愛する人について行こうという意志を滲ませている。そしてその意志の基になるのはタイトル通りの「TRUE LOVE」への確信である。
 力強さの中にどこか物悲しさを感じさせる曲調だが、それは過去の悲恋を乗り越えた心の激動と、そしてだからこそついていく人として歌詞の中にある人を選んでいる―その背景は冒頭にある「もう二度と誰も愛さないと決めていたの 孤独を癒す柔らかなBedさえあればいいと思ってた 笑顔ひとつで幸せだと言えるあなたきっと 私以上に悲しみを知った人」によって一目瞭然だろう。
 歌詞の流れは延々と「TRUE LOVE」と運命を共にしようという意志が綴られて行くわけだが、背景には辛かった過去への決別、現在の愛との向き合い、不安を物ともしない未来への挑戦が語られている。その背景を表しているのが核となる「希望や未来をなくしても 続く時の中で立ち尽くしてた私を 光の中へ連れ出してくれたあなたを 愛することで自分を好きになりたい」の歌詞であることは明白である。歌詞に出てくる「あなた」は主人公にとって想い人であるのと同じ位に恩人でもあるのだろう。ダンエモンにとってもこの歌で最も好きな部分である。
 この歌の歌詞は極めて概念的である。「Bed」「街」以外に殆ど物理的な名詞が出てこないのである。正に「TRUE LOVE」の世界であって、そこには金銭・学歴・容姿・年齢・社会的地位など一切関連せず、そのようなものがなくても愛は成立することが教えられる様で嬉しくなってくる(その割にダンエモンが「愛」に関連できないのは何故?!)。
摩季の間へ戻る