海へLet's go!

         作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 森俊之
解説 5thアルバム『魔法のリングにKissをして』の7曲目に収録。「1999魔法のリングにKissをしてツアー」では舞台の変更・衣装変更がなされた直後に冒頭の「もっと もっと ときめきたいよ 風になびく髪も 横顔も 全部 全部 大スキ いっぱい 思いで作ろう」の声と供に照明がつき、堤防を模したセットの中からピンクのシャツ・ジーンズに着替えた真夜さんが飛び出した。
 この歌についてはアルバムリリース前にTV番組「うたばん」に出演した真夜さんがその名を出していたのでダンエモンも夏にふさわしそうなこの曲を聞くのを楽しみにしていた。タイトルが表すようにノリに満ちたこの曲はライブ向きで、今後も夏には欠かさず歌われて欲しいものである。
 さて、歌詞を追うととにかく「あなた」との海でのデートの楽しさとその中にある幸せに浸る様とこの嬉しさをステップとした今後の思い出への意欲が歌われている。
 「白い砂浜 駆け抜けようよ おそろいのTシャツ 水色のサンダルはいて」「風になびく髪も 横顔も 全部 全部 大スキ」という歌詞にその楽しさ・嬉しさが表れているが一方で、「もっと もっと ときめきたいよ」「キスしても 抱きしめられても まだ ぜんぜん 足りないよ」「もっと もっと ドキドキさせて もっと いろんなとこ連れてって 二人で 行きたいとこ いっぱい いっぱい あるよ」等と更なる喜びへの飽くなき執念がふんだんに歌われており誠に欲張りである(笑)。
 注目したいところは更に二つ。まずは独占欲とも取られかねない主人公の彼氏としての「あなた」をつかんでおかんとの意志である。「私だけを 見つめていてね 私のこと 離さないでね よそ見なんかしたら ぜったい許さないんだから」とあるが、「よそ見」さえ許さないとは手厳しいものである(笑)。そして「すっごく 勇気出して 呼んだ下の名前」とあるのにはこのデートで一つのステップを踏まんとの意志が現れており、それだけに「波音に かき消されて 一人 まっ赤になってたの」と続くのがコミカルであり、主人公が誠に可愛らしくもある。ダンエモンもかつて惚れていた女性を初めて下の名前で呼んだ時には物凄い勇気を必要としたものである(ポッ)(←「頬を染めるな(苦笑)」by道場主) 。
 次に挙げたいのは実在のグループ名が歌詞に存在することである。言うまでもなく「やっぱりコレでしょ CDはサザンでしょ」で、「サザン」とはもちろんサザンオールスターズのことであり、歌詞に使う事は同グループの了承済みとのことである(笑)。
 とにかく喜びと更なる意欲にあふれた点が魅力であり、それ以外の個性も豊富である。この傾向は楽しさを歌う今後の真夜ソングにも是非とも継承されて欲しいものである。
 

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