あなたと私のWedding day〜メンデルスゾーンの結婚行進局〜

         作詞 椎名恵
解説 椎名恵さんの結婚式に相応しい曲を集めたアルバム『Wedding Songs』のトップに収録されている曲で、同アルバム収録の8曲の中では「Honey MoonへGo!」とともにこのアルバムの為にカバーされたクラシック音楽である。
 原曲は実際に結婚式、特に披露宴の新郎・新婦入場時に定番として使われている、メンデルスゾーンの結婚行進曲で、アルバムの歌詞カードにおいて椎名さんは「これからまさに結婚式を迎える時の、ワクワクするような嬉しい気持ちを詞にしてみました。本当に嬉しい時というのは難しい言葉などいらないものです。アレンジも遊び心いっぱいに楽しい曲になっているので、入場の際にいかがですか?」と述べている。
 なるほど、冒頭の「Joy to be happy」という風に「happy」に対して「Joy」を前面に押し出している点や「シャンパンと花びらの シャワー」「何だって許せるわ きついジョークでも」といった歌詞は、人生のリターンニングポイントを迎えるに当たっての重厚感を敢えて排して、遊び心を溢れさせている。
 結婚に対して、人生の一大行事として厳粛に執り行うべしと考えている厳格な方には眉をひそめる人もいるかもしれない歌詞でもある。
 勿論椎名さんはこの局が元々どういう曲で、どう使われてきたかは百も承知である。では何故にこういう歌詞になるか?やはり椎名さんの言うように幸せの根底にある楽しさであろう。
 楽しいから嬉しくて幸福を感じる、という極めて根源的な人間の喜びが歌い上げられているのである。それゆえに結婚を境に日常を供にする伴侶の如く、ささやかでも当たり前の存在として常に側に置きたい幸せだから、歌詞の中では「Hello,and Hello!」「Come on,and Come on!」といった単調かつ日常的な呼びかけがなされている。
 つまるところ人間の幸せとは如何なる日常を持てるかがあって初めて測れるのではあるまいか?だからこそこの歌の歌詞は、結婚の始まりの中の始まりである入場行進に使われるこの歌にライトでフレンドリーで有り触れた人々の楽しい集まりを匂わす歌詞が盛りこまれたのだろう。


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