作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 西垣哲二/岡本真夜
解説 岡本真夜さんの6thミニアルバム『Happy Days』のトリである7曲目に収録。アカペラにて歌われいて、冬を舞台にしているところがアカペラアルバムである『Crystal Scenery』シリーズを彷彿とさせる。
またウィンターソングであることが、上述アルバムにも収録された「世界で一つしかない手袋」や「銀色の週末」も彷彿とさせる。
「聖なる歌が流れる冬の夜空に」とあることから、舞台がクリスマス・イブであることが明白である。ちなみにダンエモンは毎年「自分は仏教徒だから。」と云って、クリスマス・イブに対して特に想うところも無いのだが、生まれて初めて付き合った彼女とクリスマスを過ごした時は思い切り馬鹿っプルと化し(苦笑)、この歌の様に「手と手を繋ぐ時 いつも想ってる 口づけ交わす時 いつも祈ってる ずっとこのまま あなたを一緒にいられますように」の心境にあった。
とかく、共に在ることの幸せと、その永続を静かに、清らかに願うの様が心地良い一曲である。『Happy Days』収録曲中最も時間の長い曲なのだが、ひたすら共に在ることを願い噛み締める一途さゆえ、冗長さを感じさせない。
そしてそれ故に、「何度でも好きと言ってほしい」と愛を確かめるような所作や、「明日は会えないから 寂しくなるの だから少し もう少し 強く手を握ってて」という僅かな別れも惜しんでいる様が「銀色の週末」や「Everlasting」を連想させる。
「名前呼ばれる時 いつも想ってる 抱き寄せられた時いつも祈ってる」とある様に、反復することによって願いを確かなものにせんとの気持ちを感じるとともに、その大切さも感じさせられるのである。
真夜さんのウィンターソングがどこか似たものが多い一方で、マンネリに陥ることなく、何度手も想いを告げ、名前を呼び、愛を確かめ合うことで永続ならしめる不動の想いに裏打ちされているから、と考えるのは過言だろうか?
そう云えば、ダンエモンと元カノがクリスマスに交わした「口づけ」は尋常じゃない回数だったなあ(笑)。
真夜の間へ戻る 令和六(2024)年四月二五日 最終更新