横顔

作詞 岡本真夜 作曲 岡本真夜 編曲 西垣哲二&岡本真夜

解説 解説 岡本真夜さんの10thアルバム『Close To You』の7曲目に収録。この曲のイメージを一言で言い表すと「距離感」だろうか?「恋しくて」「見つめていたい」という願望を繰り返しつつも、主人公が見つめる「君」「笑顔」「ファインダー」越しだったり、「特別な想いが 見つからないように 青い空 眺めるフリをした」ものだったり、と初心な少年ぽい言動を匂わせつつ、明らかに片思いを告白出来ずにいる。男らしくないぞ、御前(苦笑)。

 勿論エラソーに論述しているのは似たような経験があるからである(再度苦笑)。中途半端に仲がいい時程告白するのが辛い時はない。相手がこちらの想いに気付いているのならともかく、気付いていなければ告白することで両者の仲は行動の上ではともかく、気持ちの上では明らかにそれまでとは異なるものとなる。
 決着を迫ることで小さな幸せを壊すリスクを冒すことにビビる気持はダンエモンも良く分かる。実際に道場主は告白したがために相手が二度と口をきいてくれなくなった経験が……ぐえええええぇぇぇ(←道場主のドラゴン・スリーパーを喰らっている)。

 ゲホゲホ……主人公の勇気に対する是非はともかくとして、決着に踏みきれず、肝心な所から目を逸らしてしまう気持ちを想えば、「横顔」と言うタイトルは言い得て妙である。「ファインダーを覗くたび また今日も君に 恋をする Ah」という歌詞を見ても、なかなか「正面」に回れないからこそ「君」の顔を様々な角度から見つめて、惚れ直すのだろう。
些か煮え切らなさを感じる歌詞だが、この歌詞が織り成すストーリーに続きがあるなら主人公は程なくして勝負に挑むものと思われる。「“友達”で“片思い”で いられる自信が なくなってく さよならが寂しいよ 君のその笑顔 見つめていたい まだ」と、姿勢こそどこか弱気ながらも決着をつけたがっている、付けずにはいられない訳だから、言葉が表す「自信」のなさよりも、いついつまでも「見つめていたい」気持ちの方が勝っているのならいつまでも「横顔」に納得していることはないだろう。

 ともあれ、主人公には以下の言葉を贈りたい。

 男なら「横顔」を見ながら踏ん切れずにいるんじゃなく、「正面」から向かい合わんかい!!(笑)
 ぼやぼやしていると「好きな人はいるの?」の質問を肯定されてしまうぞ(泣笑)!



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平成二四(2012)年一月七日 最終更新