ずっと一緒にいよう
解説 大好きである!!椎名恵さんの13thシングル「愛を教えて」のC/W曲で、アルバムでは11thアルバム『Lovers』の6曲目に収録されている。同アルバム収録曲の中ではシングルでのA面である「愛を教えて」と並んで最も好きな曲の二大双璧である。
歌詞の概要は初冬の海を見る景色の中で、優しくも雄々しさを持つ「あなた」に甘えたり、頼ったり、時には喧嘩したりしながらも幸せの時を共有する多幸感に満ち溢れた曲である。
それゆえにこの曲は歌詞に「コートの中に包み込んで」や「右腕にしがみつく」や「最初のキス」といった体が触れ合う歌詞がいくつか見られながら全くいやらしさを感じさせないし、「イチャイチャ」という擬音もそぐわない(元々さほど艶かしい歌詞でもないが…)。嫉妬深き男・ダンエモンもこの主人公と「あなた」が目の前にいたとして、羨ましさこそ感ずれど、嫉妬を感じることはないと断言できる。
それは取りも直さず、この曲の「あなた」が同じ男として敬意を払うに値する人物だからと言える。正直、「この男性の深い心や 大きな背中を見てると どんな風に強がっても かなわないと思う」や「この男性に愛されてから とても笑うようになった 喧嘩しても楽しいから 不思議な気がするわ」などと思われるような人物はそうは見かけることもない。
そしてそんな偉大とも感じられる「あなた」に主人公が抱く想いが「ずっと一緒にいよう」という至極基本的な願望であることがえも言われず、この曲のタイトルになっていることにも妙に納得できる。
次に注目したいのはこの「二人」が打算でもなく、見栄でもなく、肉欲でもなく、享楽でもない素直な心と心の触れ合いに幸せを感じている点である。それが端的に表れている歌詞といえばダンエモンは躊躇うことなく「愛を知り過ぎたりずるさだけ覚えたり 嫌いな大人にならなくて二人良かったよね」を挙げる。
またそれに続く「あの日、最初のキス、私には大事なの 口唇じゃなくて頬にされた事が 嬉しかったわ」の歌詞には2004年9月に道場主が参加した非常任師範代・田夫野人庵の結婚式を思い出す。彼はその結婚式において、牧師の前での誓いの口付けを新婦の頬に行ったのである(笑)。
最後に注目したいのは「幸せの答えを一緒に 見つけてみようよ」と「幸せの歴史を一緒に 重ねてみようよ」の歌詞である。これこそが主人公が「あなた」に対して「二人、ずっと一緒にいよう」と思う目的の最たるものだと考えるた時、この曲の魅力は更に倍増し、道場主が数ある椎名ソングの中でもこの曲を最も好む曲の一つとしていることに納得してくれる椎名ファンも多いのではないかと思う次第である。
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