人間の脳に寄生し、思いのままに操るサタン虫を世に放ち、サタン虫に操られた人間達による世界征服を企む秘密結社である。つまり、寄生虫を脳に寄生させるのが目的になるので、どうも歴代組織の中にあってもブラックサタンは作戦が矮小である。
サタン虫以外のテロも行ってはいたが、、「仮面ライダーストロンガー」が舞台を東京に限定せず,日本中を転々としていた為(それ自体は地域性があっていいのだが)、世界征服どころか、日本征服のスケールすら感じさせず、せいぜい地域限定征服程度しか感じられなかった。
にもかかわらず、ブラックサタンは名高い。首領も弱いのにもである。それは取りも直さず、悪役の鏡・タイタンとジェネラル・シャドゥの存在に依存するところが大きい。ブラックサタンの魅力はこの二人の好対照な幹部にある、いやこの二人にしかないといっても良い(道場主もゆえなくタイタンを分身に選んでいるのではない)。
ブラックサタンの大首領は歴代首領に比してもかなり王権が強かった(戦闘には弱かったが)。奇械人に直接声をかけることは殆ど無く、奇械人が大首領に質問などもって外だった。
また、この首領は目的の為には部下の数など物の数ではないという考えだった(別段珍しくは無いが)が、それがタイタンに最も色濃く反映されていたし、そのほかにもいとも簡単に部下に犠牲を強いるし、約束も反故にした。あまりこの首領に魅力は無い。
だが、首領と幹部との関係は必見である。ブラックサタンの幹部が非常に個性的な理由は立場の違いがある。タイタンは直属、シャドゥは雇われもの、デッドライオンは最高幹部であるという個々人の相違が番組及びブラックサタンを面白いものにしていた。
ブラックサタンが悪の組織としての在り様が面白かったのは幹部としての在り様、つまりシリーズ初の異なる立場の幹部同士の対立があったからといえる。「仮面ライダー」では死神博士と地獄大使が同時に出て皮肉を言い合うこともあったが、悪い冗談の域を出るものではなかった。
。「仮面ライダーV3」ではゾル大佐、死神博士、地獄大使、ブラック将軍が甦って、現職のドクトルGと露骨なライバル意識を燃やしていたが、同一の首領の元で5人の幹部の立場は一応平等だったし、二話限りでのことでしかなかった。
「仮面ライダースーパー1」ではジンドグマの鬼火指令、妖怪王女、幽霊博士、魔女参謀が阿呆な対立(というより罵り合い)を繰り広げていたが、この4人も同一の立場にあった。
「仮面ライダーBlackRX」ではボスガン、マリバロン、ガテゾーン、ゲドリアンの4人が時にはライバル関係にあったが、基本的には4人の仲は悪くなく、上司であるクライシス皇帝、ジャーク将軍に忠実で、地球攻略の為には協力を惜しまない関係だった。
やはり幹部同士のライバル関係を見ていて楽しいのはブラックサタンかデルザー軍団である。その中でも微妙に立場の異なるタイタンとシャドゥの関係ほど魅せてくれるものは無い。もう一度言おう、組織内の人間関係から幹部というものを考察するなら、このブラックサタンである。
タイタン(浜田晃)
真打ちの登場である。このタイタンこそが道場主の一押しにして最も好きな悪の大幹部であり、道場主の親友・H氏が趣味で書く四コマ漫画で道場主をタイタンの姿で描いて以来、道場主はこのタイタンを自身の分身に決めた(勝手に)。
この道場を制作したパソコンのコンピューター名も「TITAN」だし、RPGをやる際も必ず一回は主人公の名を「タイタン」にしている。Eメールアドレスにも以前は「titan」の字を含んでいたし、とにかくタイタンネタは尽きない
話が個人的なことに脱線したが、それほど道場主にとってタイタンは魅力ある悪の大幹部なのだ。勿論彼はパーフェクトな存在ではなく、長所もあれば短所もある。そのブレンドが素晴らしいと思うのだが、それを検証してみよう。
タイタンは人間でいるときと変身体のときの二つの姿を持っている。人間体でいるときは通常はスーツにネクタイにサングラスの紳士スタイルで、OPでも「謎の紳士 タイタン 浜田晃」と紹介されている。
この人間体は人目を欺く為の姿なので、城茂にタイタンの存在を知られるまでは変装もした(玉蜀黍屋に一回化けただけだが)。またタイタンは火技を得意とするが、この人間体の時でも手刀から火炎放射可能である。
変身体もスーツとネクタイである(マントを着用することもある)が、決戦時には戦闘服(レザーの服に弾薬帯をかけ、マフラーを愛用)に身を包む。変身をした時の素顔はいわゆる一つ目小僧である。ギリシャ神話に詳しい方々なら御存知だろう、巨人族タイタンの名を。一般にはサイクロプスやキュクロペス(英語読みか原語読みこの違いで、どちらもスペリングはCycropes)の名の方が有名な単眼巨人である。
オリンポスの神々に破れたことから神々に匹敵するものとして多くの小説やRPGでもお目にかかることが出きる巨人達であるが、元々は「タイタン」である。その神々に匹敵した強さは強硬度の金属「チタン」の語源になっていることにも見られる。
一つ目タイタン自身は巨大化することもないが、その存在は神話に劣らず大きい。最も一つ目タイタンと神話のタイタン族とでは名前の語源になったという程度の関係でしかなく、タイタン自身は巨大化もせず、ギリシャ色もなく、火技を得意とする。
幹部としてのタイタンは歴代の幹部に比べて頻繁にアジトの外にて陣頭指揮を取っている。第1話でいきなり城茂と素顔同士で対面しているのだ。蛮勇を振るうのは好まないが、初対戦時に火技を駆使していきなり城茂を捕えるのに成功している。
ただ単に猪武者的に突っかかるのではなく、交渉や懐柔を行ったりもする(成功はしないが…)。奇械人の作戦をストロンガーとタックルに邪魔されない様に陽動に出たり、ブラックオートバイ部隊にストロンガーへの迎撃を命じたりしている。
なかなか活動的で、アジト内にいるときは立花藤兵衛やタックルを捕えて監禁していることが多い。とかくその行動の活発さはアポロガイスト並である。直接干戈を交えたのも四度に及んでいる。しかも初対戦時には奇襲とはいえ、悪の大幹部初の勝利を収めてる(生け捕りは勝ちとみて良いだろう)。快挙だな。
活動的であることは必然、敵と干戈を交えることも少なくないが、同時に現場での陣頭指揮を取る為に戦闘員や奇械人との接触も多い。そこから考察するに、タイタンは部下に対して厳しい男である。
第1話で自分と衝突した戦闘員に根性焼きを食らわし、第13話では奇械人エレキイカを、第22話では奇械人ケムンガをストロンガー抹殺の為に平然と犠牲にしようとした。別段、部下を殺す悪の組織の大幹部など珍しくないのだが、タイタンの凄いところは第13話に見られる。
ストロンガーを奇械人エレキイカ諸ともバズーカ部隊に砲撃させたタイタンはエレキイカが、「タイタン、何をする。撃つな、俺だ、味方だ、エレキイカだ。」と抗議の声をあげると、「いいからそのままストロンガーを抑えてろ!」と無茶な命令を出した。「俺まで一緒に殺す気か!」と言う抗議に対する返答は「御前は最初からその役だ!」である。
更なる砲撃でエレキイカはタイタンへの呪詛を残して爆死した。考えてみりゃ、彼を「ミスター」や「様」といった敬称をつけず呼び捨てにした奇械人はエレキイカだけである。余程驚いたのだろう。
同じ様なケースでもドクトルGの場合、味方からの抗議に対して、「仮面ラーイダを倒せばいいのだ。」と言っていた。乱暴ではあるが、少なくともこの台詞だけではG自身、目的のために犠牲もやむなし、といった感じで、犠牲者への哀悼の有無は不明だが、タイタンの場合、哀悼の意は全く感じられない。なんて理想的な悪役なのかしらん。
もっとも彼の部下の命を軽視する傾向は彼の残忍さによると断言するのは早計である。
第22話で奇怪人ケムンガがストロンガーを自らの体もろとも繭に閉じ込めるのに成功するとタイタンは超エネルギー爆弾でもって繭もろともストロンガーを爆殺せんとした。導火線に火がつけられ、大ピンチになったところで第23話に続き、火がいよいよ爆弾に迫るというところでジェネラル・シャドゥのトランプカッターが導火線を切断した。
責めるタイタンにシャドゥはケムンガをストロンガーと一緒に殺す気かと詰問したところ、タイタンは「それがどうした。ブラックサタン大首領の至上命令とあれば部下の命など物の数ではない!」と断言した。良く見ればこの台詞の源泉はタイタンの忠誠心に起因していると見える。
悪く言えば大首領に対する諂いである。とまれ、タイタンは上司にとって頼もしく、部下にとって恐ろしい存在だったといえるだろう。
タイタンの上司として,というより個人としての見所にジェネラル・シャドゥとの仁義なき対立(笑)がある。
経歴を見てみよう。タイタンは13話でストロンガーに敗れ、しばらく姿を消すが、中3週を置いて百目タイタンとして復活した。そしてシャドゥとの仁義なき戦いを展開する。シャドゥが立花藤兵衛を拉致してくると、タイタンは岬ユリ子を捕えた。変なところで張り合う二人である。
19話では奇械人毒ガマを倒され臍を噛むタイタンをシャドウが嘲笑で迎えた。20話ではストロンガーとの一騎打ちでタイタンが重傷を負い、改造人間を治療し得る博士・立木藤太郎(立花藤兵衛とうりふたつ。勿論演じるは小林昭二)を大首領の命令でシャドゥが拉致し、、「世話の焼ける奴だ。」とからかっていた。
第21話では、ストロンガーの前で口論するは、ストロンガーとシャドゥの戦いにタイタンが割って入ったかと思えばシャドゥがタイタンの捕えたストロンガーを助けるは、二人の仁義なき戦いに焦点が置かれた為、サメ奇械人はタックルの電波投げでぶっ飛ばされる情けない役回りにされ(笑)、戦後、その死はタイタンからは「不甲斐ない奴」とされ、シャドゥからは「めでたしめでたし」で片付けられた、哀れ。
そして最期は第22話、23話で、前半で奇怪人ケムンガを放ち、ケムンガが自ら発した繭と共にストロンガーを閉じ込めて、彼らの爆殺を巡ってタイタンとシャドゥが口論したのは前述通りである。結局繭が頑丈過ぎて爆破できず(笑)、タイタンは自らが統べる地底王国に繭を落とすよう命じた。
地底の寒さの中では(←地底って暑くなかったか?)ケムンガが羽化することもない、と見込んでのことだったが、ストロンガーは電気エネルギーで繭を温めてケムンガが奇械人ドクガランとして羽化するのを促した。
ドクガランを倒したストロンガーは地底湖畔で百目タイタンと最後の勝負を展開、以前の三十倍の力でストロンガーを圧倒するタイタンだが、三十倍のパワーアップは体に無理にエネルギーを詰め込んだもの、と見たストロンガーはエネルギーの流入口である両肩にダブルキックを食らわし、タイタンを追い込んだ。
死を覚悟したタイタンは地底火山の噴火口に向かい、ストロンガーを道連れにしようとしたが、そのときの台詞が笑える。「ストロンガー…私の負けだ…君は強い…最後の握手を。」散々卑怯なことをしておいてよくそんな台詞が出てくるものである(笑)。信用がないのは当然で、タックルが「罠よ!」と断言するが、ストロンガーはタイタンの手を握る。
即座にストロンガーをタイタンが押さえ込もうとすれば藤兵衛も「だから言わんこっちゃない」と叫ぶ。しかし予想済みだったのかストロンガーはあっさり振りほどく。タイタンは最期に「ブラックサタン万歳…」とうめいて、首を折り、全身から火花を発して噴火口に落ちていった。地底王国を脱出したストロンガーは「タイタン…敵ながらたいした奴だった。」と韜晦した。
兎にも角にも見所はブラックサタンの直属幹部として首領から二度も命を助けられ、、「シャドウに負けるな。」との激励も貰うタイタンと、雇われ者としてあくまでストロンガー抹殺のいってんで期待されるジェネラル・シャドゥとの対立は、それを裏で糸引いて作戦遂行を目指す大首領と板挟みとなった奇械人・戦闘員との関係も含めて興味深いものがある。
タイタンを演じるのは浜田晃氏。ヤクザ・チンピラ・悪代官・暗殺者・悪徳代議士…悪者ならなんでもござれの名悪役である。時代劇にも刑事ドラマにも度々顔を出す悪役として欠かせない俳優であり、それでいて警察の役も堂に入っている(警視総監を演じたこともあるのだ!)。
そして悪役としての活動範囲の広さは中田博久氏・堀田真三氏に勝るとも劣らないものがある。悪役としての氏の魅力は威厳と貫禄の中に緻密さや用意周到さを感じさせる表情や立ち居振舞いにある。激昂しても冷酷に振る舞っても似合うのは俳優として如何なる役もこなせ得る資質とも言える。
シルバータイタンは自らをなぞらえた存在としてタイタンをかなりひいきしていることを決して否定しないが、「一度見てみてくれ。」と言うのが偽らざる本音である。
仮面ライダーではこのタイタン以外に「仮面ライダーX」でGODのヘラクレスの人間体を演じていたことを付け加えておこう。
ジェネラル・シャドゥ(声:柴田秀勝)
遠い魔の国出身の改造魔人で、ブラックサタン大首領にストロンガー抹殺を依頼され、雇われ幹部としてブラックサタンに着任する。
白いボディースーツに身を包み、赤と青の血管ともつかない筋を網羅した顔面、鱈子唇(笑)をアクリルのヘルメットで覆い、背中にはアマゾンライダーよろしく背鰭があり、その正体は掴みがたい。
レイピア(西洋の細身の剣)とトランプを武器とする。とくにトランプは手裏剣にもなり、ブーメランにもなり、姿を隠す際には木の葉がくれの葉の代用を為し、占いの道具であり(敵中率100%!)、それでいて「Ninntenndo」のロゴ入り(笑)、スペードのエースを自らのシンボルとしている。これらの戦いぶりから彼には忍術の心得もあるものとうかがえる(彼は分身の術も使え、分身を持つことが「シャドゥ」の名の由来になっている)。
ありとあらゆる意味でタイタンと好対照な彼はタイタンが主君に忠実なのに対し、彼は任務に忠実である。
つまりブラックサタンに「ストロンガー抹殺」の為に雇われた彼はそれ以外のブラックサタンの任務(タイタンの葬儀や大衆に対するテロリズム)には極めて無頓着だった。また、タイタンが部下を犠牲にしたり人質を取るなど手段を選ばないことに平然としていたのに対して、シャドゥは汚い手段を嫌った。
とはいえ彼も悪の組織に所属する者、時には人質を取ることもあったし、大首領の勅命には基本的には従ったし、余所見をしただけで戦闘員の首を刎ねるなど、決して温厚だったわけではない。
リーダーとしてのシャドゥを見るのはなかなか難しい。一戦士としての彼がどうしてもイメージとして先立つからである。強いて言えば彼は無言の意を示す上司と言えようか?あまり奇械人や戦闘員に細かい指示を与えず、任務に絡んで妨害に来るストロンガーの迎撃に精を出していた。
しかし彼の指示しないところで動く奇械人や戦闘員には冷たく当たった(それが大首領の命でも、である)。命令傾倒の逸脱には厳しい男である。
タイタン復活後、興味深い対立を続けた彼はタイタンの二度目の死後に大首領が最高幹部デッドライオンを迎え、シャドゥの指揮権を剥奪したことよりブラックサタンに反逆し、故郷の魔の国から招いた仲間と共にデルザー軍団を結成する。(デルザー軍団の章に続く)
デッドライオン(声:辻村真人)
何を書けばいいのだろう?と頭を抱えるぐらいあっけない奴だった。一応、ブラックサタンの大幹部の中の大幹部、最高幹部なのは明らかにされている。タイタン亡き後、ジェネラル・シャドゥに全権を委ねるようなことを言った大首領がこのデッドライオンの招聘が決定するやそんな約束をなかったの如く反故にし、奇械人や戦闘員にもデッドライオン指揮下の体制を取るよう厳命した。
勿論シャドゥには何の指示もなく、それが彼のクーデター及びデルザー軍団の侵略を招いたのは前述の通りである。またデッドライオンは最高幹部にのみ許されるサタンのペンダントを所持しており、これらの事実がデッドライオンが部下に対する権威と大首領の信任の厚さにおいてタイタン以上のものを持っていたことがうかがえる。
その証拠であるサタンのペンダントは大首領に会うための必須アイテムであり、ペンダントが敵の手に渡ることは大首領にとって危機に直結する。そのペンダントを授与されていることほど信任の証となるものはないだろう。
しかし大幹部としてのデッドライオンは情けない。日本着任と同時にジェネラル・シャドゥに大幹部解任を言い渡し、ブラックサタンよりの追放を宣言するが、シャドゥは一笑にふし、やにわに投げつけたシャドゥのトランプを受け止めたまでは見事だったが、更に退出を強要したところでシャドゥ剣を突き付けられるやいきなり狼狽する(笑)。
奇械人アルマジロンの助力を得て何とかシャドゥを追い出すが、そのことが後にシャドゥのクーデターを招くことになる。
奇械人アルマジロンを派遣し、共にストロンガーを迎え撃つデッドライオンだが、サタンのペンダントをいきなり奪われる。勿論奪い返そうとするのだが、大首領よりジェネラル・シャドゥが反旗を翻した為、至急帰還するように言われ、後事をアルマジロンに託して退却する。えっ?アルマジロン?勿論ストロンガーに敗れましたがな(笑)。
大首領よりペンダントの奪還を厳命されたデッドライオンだが、こっそり忍び寄って盗ろうとするところがせこい(笑)。タイタンやシャドゥなら正面からかかっていくだろうし、同じ盗むにしても戦闘員にやらせると思うのだが…。
その後大首領を求めて潜入するストロンガーに何度となく奇襲をするデッドライオンだったが、その度に撃退され、ひたすら大首領を求めるストロンガーの眼中に彼の姿があったかは疑わしい。そして終にペンダントの謎を解いたストロンガーは大首領を討ち果たし、ブラックサタンは滅び、シャドゥはデルザー軍団を編成した。えっ?デッドライオン?全く無視されたのである。
あらゆる専門書にも「行方不明」となっているだけでその最期は判然とせず、一部の設定想像好き連中はシャドゥに暗殺された説・重傷悪化説(ストロンガーとの戦いで既に首の付け根から針金状の部品を飛び出させていた)・首領心中説(怪人によって病気にされた人々が怪人の死亡と同時に完治する特撮のお約束に基づく)等を提唱している。かつてこれほどいい加減に扱われた最高幹部が他にいただろうか?少なくともシルバータイタンの記憶にはない。やっぱこいつは反面教師にするべきである。
デッドライオンは人間体はなく、声を辻村真人氏が当てている。辻村氏はそれ以前にも多くの怪人の声を担当している。主要な怪人を挙げるとツバサ大僧正の正体である死人コウモリ、デルザー軍団の隊長ブランク等で高過ぎず、低過ぎず、どこか切れ味のある声で改造人間達の怪奇色に貢献している
2004.11.3 追記
講談社マガジンZ誌上で連載中の仮面ライダーZXのリメイクともいえる「仮面ライダーSpirits」においてデッドライオンの生存が確認されました!!
バダンによって蘇生させられた(?)らしい百目タイタンに話しかけている場面を見ると、わざわざ「最高幹部」を名乗ったり、している所からも他のブラックサタンの幹部達に尊大に振舞っていた可能性があります。
ただ、老朽化した我が身を振り返って、「本来ならブラックサタンと共に滅びるべきだった…。」と呟いていた事からも、ストロンガーとの戦いの後、ブラックサタン、デルザー、ネオショッカー、ドグマ、ジンドグマと悪の組織が変遷する歴史には一切関与せず、隠者の如く野生に生きていたようです。
突然の復活に多くのライダーマニアが驚愕すると共に、中途半端に捨て置かれた彼の謎が解けることに大きな期待を秘めています。勿論このサイトでも展開に合わせて追記、場合によっては大幅な改訂を行います。
平成二一(2009)年六月五日 最終更新