この作品はBNN社の「キリヤマ隊長に学ぶリーダーシップ」のパクリです。

悪の組織の大幹部に学ぶリーダーシップ

序章 悪の幹部に求められる資質
 特撮ヒーロー番組の誕生以来数多くのヒーローと共に多くの悪の組織ならびにその幹部が登場した。組織が千差万別なら当然それに属する大幹部も千差万別である。組織を率いる幹部として、彼等が「勝てば官軍」の言葉に従うなら、正義のヒーローを倒せなかった彼等は全員リーダー失格である。
 が、しかし彼等の社会及び個性は非常に興味深い。と言うのも、人が人を殺すことは酷い事だし、自分が殺されるのは恐ろしいことである。まして悪の組織の構成員は根っからの悪党か、意思を持たない完全服従人間である。意思を持つものは采配如何ではより身近で恐ろしい敵になるであろうし、意思を持たないものは余程緻密な采配を行なわないと臨機応変な作戦展開は不可能である。
 そんな社会で人目つかず世界制服に邁進する悪の組織の大幹部のリーダーシップには人を率いるファクターとして学ぶべきものが多い(何も悪の理念を見習おうと言うわけではない。念の為)。
 別の例えでいうならこれは「戦国大名に学ぶリーダーシップ」とも言える。親子が殺し合い、日本全土が戦場と化し、余程優れたリーダーシップを持たないと自分以外に心を許せず、怨恨、野心、秘密保持、肌の合う、合わない等々、殺し殺される要因が絶えずごろごろしている状況はかなり似ていると言えるだろう。
 かように、悪の組織の大幹部は健全な組織の幹部以上に優れたリーダーシップが求められるのである。また、通常の企業でもトップは全体のために非情の決断を迫られる時がある。また、世界史を紐解けば、時の権力者のとった行動は悪の組織に劣るとも勝らない(?) 残忍なものもある。
 シルバータイタンは個人的に悪を憎むからこそ、悪の組織のリーダーシップに学ぶものを求めているのかもしれない。悪を憎み、ヒーロー番組が好きだからこそ、この書を記してみた。悪のリーダーを敢えて検証することで、健全な組織のリーダーが悪に負けず、また、リーダーシップが優れていると言うだけで悪に従わないことの大切さを感じていただければ幸いである。

 1.ショッカーの大幹部達
 2.ゲルショッカーの大幹部
 3.デストロンの大幹部達
 4.GODのヒエラルキー
 5.ゲドン 十の頭脳はなんの為?
 6.ガランダ−帝国 王者の在り方
 7.ブラックサタン 幹部の在り様を問う。
 8.デルザー軍団 全員が大幹部
 9.ネオショッカー 何階級有るの?
 10.ドグマ王国 将軍と側近
 11.ジンドグマ 対立する幹部達
 12.バダン帝国 悪の組織横の繋がり
 13.ゴルゴム 3人の世紀王候補
 14.クライシス帝国 種族と隊長
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