ショッカーの大幹部達

 ショッカーとは改造人間による世界征服を企む悪の秘密結社であり、旧ナチスの生体化学により、優れた人物を改造人間として社会に君臨させ、その下の人間を奴隷とする社会構想を持っている。
 そして世界征服の目的のため、改造人間を指揮官に、殺人・テロ・破壊活動に従事し、その存在を世間に知られぬよう闇に潜むその姿はその後の悪の秘密結社にも大筋で受け継がれている。
 正体不明の首領(声:納谷悟朗)を頭に世界各地で戦闘員と科学者を率いる改造人間達が暗躍するが、主要拠点とみなされる支部や、征服計画が難航している支部には改造人間をも指揮する権力を持った大幹部が派遣される。
 大幹部達は派遣された支部内において、改造人間、化学者、戦闘員達に対して絶対の指揮権を持ち、時に作戦を練り、時に現場にて陣頭指揮を執り、時に部下の信賞必罰を行ない、最後に一改造人間として仮面ライダーと干戈を交える。
 仮面ライダーのために計画の進まない日本支部には中東からゾル大佐、欧州から死神博士が、東南アジアからは地獄大使の順で、大幹部が派遣された。では、以下に各幹部の人物像に迫り、そのリーダーとしての在り方を見たい。

1.ゾル大佐(宮口二郎)


 ショッカー日本支部初代幹部。当初、日本支部では常駐の幹部はなく、その時々の作戦に応じて、改造人間が陣頭指揮を執り、例外的に海外から腕利きの改造人間が派遣されていた(例:サボテグロン)。が、しかし、仮面ライダーのために作戦が遅々として進まない日本支部に首領が業を煮やして派遣した大幹部第1号、それがゾル大佐である。
 大幹部としてのゾル大佐は内外に有名で(それはそれで悪の組織としてはまずいような…)、FBI特命捜査官滝和也(千葉治郎)に言わせると、前任地の中東方面では、彼を追っていたFBIの腕利きが何人も彼のために命を落としたと言う。また、彼を迎える日本支部内では当面の指揮官である地獄サンダーが眼中になきが如しに戦闘員達は心静まらぬ様子だった。
 ナチスの軍服を身に纏い、軍帽の下に隻眼、厳つい口髭、と「如何にも」と言うスタイルで慄然と登場した宮口二郎演ずるゾル大佐。
 直立不動で通路に位置し出迎える戦闘員の一人に手にした鞭(騎乗用か?) で一打して曰く、「服装が、乱れてる。服装のたるみは精神がたるんでいる証拠だ。私が来た以上、たるみは絶対に許せん!」と一喝した。
 戦闘員のあの服装のどこがどうたるんでいたかは画面からは窺い知れなかったが、大佐の言は正論である。組織の善悪を問わず、広く共通して言えることである。この場面を再放送で見た当時浪人生だったシルバータイタンは、率直に「見習わなくては。」と思ったものである。
 気構えだけではなく、ゾル大佐は膂力も優れていると見える。初登場の第26話にて、既にその片鱗を見せ付けている。
 ショッカー日本支部に着任したゾルは戦闘員に滝和也の写真と肉声の録音テープを手に入れさせると、完璧なまでに滝に変装する(そりゃあ、変装後の大佐は千葉治郎が演じたもので、宮口二郎が実際に変装したわけじゃないけどさあ…)。
 その上で警察官を襲い、滝に濡れ衣を着せ、警察の拘束させている間に滝のフリをして一文字隼人(佐々木剛)に接触した。滝がFBIの力で釈放されていたのを知らなかったゾル大佐は一文字と滝の二人掛りの攻撃を受けるが、手にした鞭で瞬時に二人に一打を加えるや、その隙を突いて逃走に成功する。大幹部の手強さを示すための第一印象が彼に味方したとも言えるが、切れ者のイメージが視聴者に植え付けられたのは間違いない。
 ゾル大佐評は冷静沈着にして、常に毅然とし、後任の死神博士、地獄大使が部下に対して常時恐怖心を抱かせるように接していたのに対し、威厳に満ちている。指揮力・戦闘力共に申し分ない。但し、大佐にも短所はある。
 第一に、神経質である。戦闘員の衣服の乱れさえ赦さない男には無理のないことといえばそれまでではあるが、常時威厳を保っているようで、時々カリカリした一面を見せている。
 第二に、作戦立案がある。後続の大幹部達に比して規模が小さい。行動範囲が局地的で、その割には本部にこもりっきりが多く、陣頭指揮を取ることは少ない。折角の力を持ちながら、実行に移すことが少ないのだ。視聴者的な立場からしても、もっと暴れて欲しかったものである。
 最期は狼男に変身して仮面ライダー2号に挑むが、ライダーパンチを食らい、断末魔の怒声を残して爆死した。
 ゾル大佐を演じる故宮口二郎氏は故天地茂氏の実弟。勿論主流は悪役である。残念ながら、シルバータイタンは数えるほどしか宮口氏をTV上で見ていないので、詳しくは知らないが、氏の役者根性を伝えるエピソードを一つ紹介したい。
 「仮面ライダー」放映時、サイン会でゾル大佐として現場にいた氏は開場に来ていた子供にライダーキックをくらって喜んだというのである。勿論、彼がマゾだったと言うわけではない。役者として、配役であるゾル大佐という人類に嫌われる役になりきれ、それが仮面ライダーを愛する子供たちに本気で嫌われるほどに映った事を「役者冥利に尽きる。」と言い切ったのである。
 余談だが、「キン肉マン」で、アシュラマンやキン肉マンフェニックスが、、「嫌われることは我等への賛辞。」とのたまっているが、これも嫌われたことが、悪としての徹底振りの証明として自己満足に浸っているわけで、嫌われたことそのものを喜んでいるのではなかろう。
 シルバータイタン個人としては自らが悪い事をして嫌われた場合、「仕方ない。」と納得はできても、「嬉しい。」とは絶対感じないと断言できる。

2.死神博士(天本英世)


 ショッカーの首領が日本に派遣した大幹部のニ番手。ゾル大佐が日本支部を統括していたときはヨーロッパにて仮面ライダー1号本郷猛(藤岡弘)を相手にショッカーの世界征服計画を推進していた。
 ゾル大佐が仮面ライダー2号に敗れたため、日本支部に派遣された。日本においてはヨーロッパを恐怖に落とし入れた手腕をもって様々な作戦を展開するが、悉くライダー2号及び、時折日本に舞い戻ったライダー1号のために失敗に終わり、南米支部に渡る。
 その後も三度にわたって日本に戻ってライダー1号を相手に邪悪な計画を進行せんとしたが、3度目にイカデビルに変身してライダーと善戦したが、ライダーきりもみシュートに敗れた。
 故天本英世演じる死神博士は悪の大幹部の代表といっても過言ではない。「強い」ということにこだわれば、アポロガイスト、シャドームーン、ジャーク将軍といった面々の方が上だろうし、「威厳」について語ればテラーマクロや悪魔元帥の方が強いのだが、「悪の…」と言い出すといの一番に死神博士を思い浮かべる人が多いのは取りも直さず、「仮面ライダー」という特撮ヒーロー番組の先駆けとなった番組において、悪の組織の大幹部の先駆けとなった彼の立てたイメージが余りにも鮮烈だったからといえる。
 勿論死神博士の前にゾル大佐がいたわけだが、何故死神博士の印象の方が強いのか?それはずばり天本英世氏の持つ怪演振りであろう。
 ナチスの冷酷な司令官風のゾル大佐は悪役色も強いが軍人色もそれに劣らず強い。実在性が強いのだ(実際に過去において似たような奴等が実在した)。
 が、死神博士のようなマッドサイエンティストっぽい奴は公に存在するには世間の抵抗が強い。必然、そういう配役には陰が劇中において求められ、イメージはゾルより強烈になる。
 悪役としての死神博士について語ったところで、リーダーとしての死神博士像を追ってみよう。死神博士―前述した通り、軍人というよりマッドサイエンティストである。実際に彼が実験室に篭ったり、試験管やビーカーを扱うシーンが描かれたりはしなかったが、彼の手によって改造されたと設定された改造人間は多い。
 勿論リーダーらしく作戦立案も行なうが、アジトを出て陣頭指揮をすることは稀である。別段体が不自由なわけでもないのに初登場時には車椅子に座し、戦闘員に押させていた。
 かといって彼が肉弾戦に弱いかというとそんなことはない。普段は電磁鞭を持つがそれを武器として使用することは殆どなく、アジト内にて本郷猛と対峙した時には風体に似合わず、「死神」の名の通りに大鎌を振るっていた。また変身後のイカデビルはライダーキックを破る「キック殺し」を体得しており、ライダーパンチの前に散った狼男より強いと見える。
 部下とのやり取りを見ると多くの幹部達の例に漏れず、その冷酷性を恐れられている。只黙っていても気難しい爺さん然としていて沈黙を誘うその風貌に加えて実態がマッドサイエンティストなのである。
 部下としては相当な自信家かとんでもない身の程知らずでない限り、畏怖して従う道を取るだろう。そしてそのイメージ通り、彼の言動は概ね厳しい。
 かといって身勝手なものではない。つまり狂気の化学力と不気味な威厳でもって改造人間と戦闘員を指揮しているのである。実践指揮面においてはこれといった個性は感じられない(余り外に出ないから)。
 興味深い一面を見るのに他の幹部とのやり取りがある。日本支部幹部としての作戦遂行の失敗の咎により、南米支部に飛ばされたのは前述したが、打倒仮面ライダーの目的の為に三度来日した折に、二度地獄大使と顔を合わせている。死神博士が陰なら地獄大使は陽である。当然のように共同作戦を取ったりはしなかったので、陰気くさい彼の人柄からも協調性はある方とは言えないだろう。
 また、後番組の「仮面ライダーV3」において、ゾル大佐や地獄大使、ブラック将軍(丹羽又三郎)と共に甦り、デストロンの現職幹部ドクトルG(千波丈太郎)と共同作戦を取ることになったときも、初めはV3を倒すために甦ったと思っていた様で、地獄大使の「五人がかりで戦う相手ではない。」と言ったのに対し、「儂の誇りが許さん。」として同意した。プライドは高いようで、ドクトルGに対しても露骨な対抗意識を燃やしていた(最もこのときは他の復活三人の幹部も同様だったが)。
 兎にも角にも死神博士が悪の幹部としてのイメージを確立した功績は否定のしようがない。三十年近い年月を経て仮面ライダーのコマーシャルに起用されるほどである。
当時既に爺様だったことを考えるとなんとも御元気な方である。地獄大使が「仮面ライダーZX」で暗闇大使として登場したことがあったが、天本英世氏にも死神博士に絡む絡まないに関わらず今一度「仮面ライダー」の世界に携わって欲しいものである…と期待していたのだが、2003年3月23日午前7時38分に逝去。享年77歳だった。

3.地獄大使(潮健児)


 南米支部に飛ばされた死神博士に代わって東南アジアから派遣された日本支部3代目幹部である。同様に死神博士を追って日本を離れた一文字隼人に代わって日本の守りに帰ってきた、仮面ライダー1号(本郷猛)と死闘を演じる。
 本郷と初対面を果たしたときの地獄大使の言によると「ショッカーにおいて死神博士と並び称された」人物の様で、彼の死により首領がショッカーを放棄したことを考えると本当に最高幹部だったのかもしれない。
 前任の二人の幹部に比べて彼はかなり人間臭い。設定によると古代エジプト王朝の血を引いているらしく、その兜はツタンカーメンで有名なあの兜を踏襲したデザインである(ギロチン台にかけられた際に首枷が嵌り切っていない様は爆笑物である)。またその性格は冷酷と言うより残忍である。
 と言うのも彼は冷静さが欠片もないほど激昂しやすい性格で、感情がストレートに出てくる人物である。先程死神博士を陰、地獄大使を陽と評したが、別の例えかたをすると地獄大使はホットで死神博士はクールである。
 衣装を除けは怪奇色はなく、口喧しい上司といった色合いが強く、余り威厳は感じられないが、それも彼の魅力に映るのが不思議である。
 余談だが、かつてコミックボンボンで連載されていたギャク漫画(題名忘れました)に出てきた悪の組織の幹部キャラクターに地獄大使をパッくった「極楽大使」というキャラクターが描かれていたが、コミカルな幹部を描くのを考えればゾルや死神より成る程地獄の方が適任であることが覗える。くどい書き方をしているが、それだけ彼は人間味が強いということである。
 地獄大使を語る上において、欠かせない言葉に「忠誠心」がある。古来より、戦士を語る上において、その忠誠心はその人物の良さを語る上において欠かすことの出来ない重要なファクターである。
 勿論忠誠心がただ単に強いだけの人物は現実の世界にも架空の世界にも腐るほどいるが、悪の組織の幹部としての忠誠の在り様を刻みつけたのは紛れもなくこの地獄大使である。そんな彼のショッカー首領への忠誠は第78話と第79話に見る事が出来る。
 第78話でウニドグマを指揮して海岸の一村の占領を試みた地獄大使は「仮面ライダーは来ない。作戦を遂行せよ。」との首領の命令に従って、事に当たっていた。何故仮面ライダーが来ないのか釈然としないものを感じつつも地獄大使は命令に従ったのだが、首領の言葉に反し、仮面ライダーが現れ、ウニドグマは倒されて作戦は瓦解した。
 堪りかねた地獄大使が首領に真意を尋ねようとしたところ、首領は答えるどころか逆ギレして「おまえはこの怪人を知っているのか。」と言って一人の改造人間をスクリーンに映した。地獄大使は自分の全く見覚えのない改造人間に愕然とした。
 次の第79話で地獄大使はとんでもない行動に出た。なんとガラガランダが貯水槽に猛毒を流すというショッカーの作戦を仮面ライダーに密告し、作戦を失敗させたのである。ガラガランダから報告を受けた首領は怒り心頭、戦闘員に地獄大使の逮捕を命じ、地獄大使処刑の判断を下した。
 このとき、地獄大使は数人の戦闘員に襲われ、鎖で雁字搦めにされた。ちなみに部下に背かれた首領第1号は獣人ヘビトンボに攻撃されたゲドンの十面鬼ゴルゴスが最初だが、部下の攻撃を受けた大幹部第1号は地獄大使だったりする。
 地獄大使を死刑にすることにした首領は何故か本郷猛に連絡をとり、死刑執行の立会いを要請した。変な話だが、ガラガランダの作戦を密告してくれたのは地獄大使かも知れず、だとすると彼をみすみす死なせるわけにいかないと判断した本郷は立会いを承諾し、執行直前に地獄大使を救出した。
 ライダー対本部に地獄大使を匿った本郷と滝は裏切りの理由を尋ねたところ、首領より作戦遂行の全権を委ねられている筈の地獄大使の知らない所でガニコウモルという自分の知らない改造人間が暗躍している、自分を信頼してもいない人物(?)の下で「何が世界征服だ!!」と考えて裏切りを決意し、ガラガランダの作戦を本郷達に密告したと言うのである。
 助けられた恩から本郷に協力を約束した地獄大使はガラガランダが昨晩使い尽くした毒を補充するため、砂漠じみた場所に潜んでいるはずだと助言した。本郷と滝は浜名湖畔と睨んで出動した。
 ところが、そもそもガラガランダとは地獄大使の正体であり、全てはショッカーを裏切ったフリをして本郷猛に接近せんとした地獄大使最後の作戦だったのである。二人が出動すると地獄大使はガラガランダに変身して、本部内に残る立花藤兵衛(小林昭二)、ユリ(沖わか子)、ヨッコ(中田喜子)、チョコ(ミミ萩原)を捕え人質として浜名湖に向かった。
 そして浜名湖畔にて本郷、滝と対峙した彼は「ショッカーに裏切り者などいるものか!!」と大喝して、ガラガランダに変身した。
 地獄大使の挙動に不審を抱いていた本郷もガラガランダが地獄大使本人だったのは意外だったらしい。砂煙の中から現れたガラガランダに「地獄大使の正体!?」と言っている。
 とまれ、ここにショッカーの改造人間同士による最後の戦いが行われた。勝負はライダーキックを決めた仮面ライダー1号が物にしたが、狼男、イカデビルが即座に爆死したのとは違って、ガラガランダは地獄大使の姿に戻ると「おのれ、仮面ライダー、いつか必ず甦って貴様を倒してやる。」と宣言すると一笑いして「ショッカー軍団万歳!!」の叫びを残して爆死した。
 しかし、首領はあっさりショッカーを放棄し、秘密裏に手を組んでいたアフリカの暗黒結社・ゲルダム団とショッカーの融合組織・ゲルショッカーを編成していた。ガニコウモルはその改造人間第1号だったのである。
 翌週にはショッカーの戦闘員達も皆殺しにされ、科学者達も上手く逃げた1名を除いて斬殺された。地獄大使のショッカーに対する裏切りは芝居だったが、首領のショッカーと地獄大使に対する裏切りは本物で、それにも関わらず地獄大使は忠誠を貫いたのである。
 「ショッカー軍団万歳」の叫びはその後のショッカーの行方を知っていたら言えた台詞だろうか?
 とまれ、この断末魔の絶叫は以後多くの悪の大幹部の最期に使用された。「(軍団名)万歳」と叫んだ奴だけでも、百目タイタン、ジェネラル・シャドゥ、暗闇大使がいるし、軍団や首領を賛美した奴なら、ブラック将軍、ドクトルG、ツバサ大僧正(富士乃幸夫)、マシーン大元帥(声:市川治)、メガール将軍(三木敏彦)、テラーマクロ(汐路章)、魔女参謀(藤堂陽子)、バラオム(高橋利道)等がいる。
 それだけインパクトがあったのだろう。でなければこの軍国主義を彷彿とさせる「万歳」という言葉が現代において子供番組に踏襲され続けるとは思えない。
 また地獄大使の忠誠心は「仮面ライダーV3」での再登場時にも見られる。そそっかしいところのある(ゾル大佐談)地獄大使は捕えられていたV3を逃しただけでなく、自らも人質にされるという大失態を演じた。
 V3に羽交い締めにされた彼は駆け付けたドクトルG等の侮蔑を受け、自責と忠誠から自分もろともV3を射殺するよう懇願するが、他ならぬ首領が待ったをかけた。
 地獄大使一人欠けても今回の作戦は成立しないというのが首領の示した理由だったが、もしかするとショッカー首領として地獄大使を裏切ったことに対する贖罪なのでは?と考えられなくもない(深読みもいい所だが)。
 とまれ地獄大使を語る上において「忠誠」を欠かすことが出来ないのは事実である。冷静さに欠け、そそっかしい彼が組織の幹部として重用されたのもこの組織に対する絶対の忠誠心あったればこそであろう。
 地獄大使を演じたのは東映悪役一筋の故潮健児氏。たどたどしい口調と厳しい面構えは時代劇にうってつけで、親分役もチンピラ役もこなす好演ぶりである。
 1993年9月19日肝硬変のために死去、享年68歳。既に故人であることは地獄大使ファンのみならず多くの人々の惜しむところである。仮面ライダー2号・一文字隼人役だった佐々木剛は当時俳優を廃業していたが葬儀に駆け付けたと言う。
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平成二一(2009)年一一月一六日 最終更新