Act7.第34話 危うしスカイライダー!やって来たぞ風見志郎!!〜第35話 風見先輩!タコギャングはオレがやる!!




注目登場人物:南博士(明石勤)



客演ライダー:仮面ライダーV3・風見志郎(宮内洋)



ストーリー概要:生物学者南博士の発明した植物を動物化するワクチンに目をつけたネオショッカーは人間を樹にするワクチンを開発する事で世界征服の武器にしようとしてその拉致並びに開発強要とその邪魔に対する迎撃にマントコングとタコギャングを招聘し、それにスカイライダーとタコギャングを追って来た仮面ライダーV3が迎え撃つ。


役割:ライダーシリーズに欠かせない、心ならずも悪の研究に加担させられる科学者役。強要材料として妙齢の娘が人質要員として存在しているのはお約束通り(笑)


注目点:改めて天才科学者とマッドサイエンティストが紙一重である事を教えてくれる貴重な存在が南博士である(笑)。一体何を考えて血が流れたり、脈打つと云う食欲も失せる野菜を作るのかも不明なら、生物を樹に変えてしまうワクチンまでネオショッカーに強要される前に既に9割方完成させていたのも危険極まりない(苦笑)。

 勿論南博士自身は悪人などではない。一人娘の亜矢子(桜井浩子※あの有名女優とは同姓同名の別人)を人質に取られて止む無く命令に従う時の苦渋の決断は迫真だったし、娘の安全を時折確認しては、「娘の無事を確認しない内は死んでも実験は続けない!」と云い切る姿もなかなかの好演だった。
 ライダーシリーズに出てくる不幸な博士の好例を演じ、見事にストーリーに貢献すると供に、悪が科学を悪用する通例を踏襲し、マスカーワールドの世界観とネオショッカーの卑劣さという二大要素の再確認にも貢献している。

 「怪獣VOW」ではトンでもない研究をする博士の一人としてネタにされていたが、研究内容のぶっ飛びぶりに目をつぶればそんなトンでもない人物でもなく、科学者と父親の狭間に苦悩する姿が絡むストーリーへの貢献性に注目すべき存在、それが南博士と云えよう。



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令和三(2021)年五月一二日 最終更新