第4頁 野上良太郎………「太郎」の率いる「タロス」達

「太郎」File.4
名前野上良太郎
立場主人公
演者佐藤健
立場主人公
登場作品『仮面ライダー電王』
兄弟構成姉あり
「太郎」の付く親族幸太郎(孫)
名前を呼ばれる頻度8割、9割
人物像 さて…………平成ライダー前半に在って、1、2を競う人気のある村だ『仮面ライダー電王』の主人公にして、憑依させるイマジンに応じて様々なカラーを持つ故、野上良太郎(佐藤健)を詳細に語るととんでもない分量になる(苦笑)。
 それ故極力概略に留めたいが、拙房で余り採り上げたことのないキャラだから、どこまで概略に留められるやら(苦笑)。

 昭和ライダーに比して、平成ライダーには若年、未成年にしてライダーとなった主人公も多いのだが、良太郎もその一人で、第1話の時点で18歳だった。姉・野上愛理(松本若菜)が記憶喪失になったのを機に姉の経営するライブラリー喫茶・ミルクディッパーを手伝っていた。
 自他ともに認める運の悪い少年で、ある日モモタロスに憑依された上、道に落ちてたライダーパスを拾ったことから、イマジンとの戦いに巻き込まれることとなった。

 一見、立ち居振る舞いからして弱弱しく、喧嘩一つしたことない、即座に逃げてきた人生を送って来た惰弱者に見える(実際、初期は気絶までしていた)が、時間の干渉を受けない特異点とされる存在で、ハナ(白鳥百合子)から電王になるように要請されて変身し、以後人々と時間を守る戦いに身を置く中で強さを身に着けていく。
 弱弱しく見えるのも争いを好まないからで、人を傷つけたくないと云う信念の強さ故で、その信念故に本当に必要な時には強さを発揮する。
 何よりその心の強さに、良太郎に憑依し、支配していた筈のイマジン達(モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス)の方が徐々に良太郎の影響を受け、好き勝手を戒め、共に戦う真の盟友となっていった。そして周囲が良太郎を中心としていつの間にか仲間として団結していたことには、イマジンを憎んでいたハナも例外ではなかった。

 個人的に痛快だったのは、良太郎が寝ている間にモモタロスがM良太郎として泥棒の片棒を担いだことに「一緒に戦わない。」と宣言して、反省したモモタロスに「「御免なさい」は?」と投げ掛けたことだった。
 良太郎のキャラクター振りも痛快だったが、モモタロスがめちゃくちゃ悔しそうに、「御免なさい!」と叫んだシーンは素晴らしいものだった(笑)。

 かくして本来自己中で傍若無人なイマジン達を時に叱り、時に励まし、時に周囲から庇い、戦い続けることでやがてモモタロス達が消滅することを知ると単独で戦おうとするが、逆にモモタロスから「水臭い」といって怒られ、今度は良太郎が謝罪することとなった。
 時の運行との兼ね合いから一時的にモモタロス以外の仲間が消えたこともあったが、その消滅を良太郎は心から悲しみ、復活を心から喜んだ。幸い、カイの野望を阻止し、「時の分岐点の鍵」を守ることに成功した良太郎は、モモタロス達が消滅しなかったことを喜びつつ、時の列車・電ライナーのオーナー(石丸謙二郎)にライダーパスを返却してデンライナーを降り、桃太郎たちと笑顔で別れたのだった。


名前と作風の関連 本来人類の敵であるイマジン。それは未来から2007年の世界にやって来た未来人のエネルギー体で、人間に憑り付いては怪人となって過去を自分の都合の良い様に改変しようとする時の破壊者で、モモタロス達も野上良太郎と邂逅したこと自体、本来は良太郎の肉体を悪用せんが為だった。
 結局、モモタロス達は良太郎に感化され、良太郎との契約を重んじ、本来の指揮者であったカイ(石黒英雄)の元を離れた。そんなイマジン達に良太郎は彼等の身体的特徴に因んだ名前を付けた訳だが、それは有名な日本の昔話に準拠しており、それ等の主人公が「○太郎」であり、本人の名が「良太郎」と、「太郎」がつくことと関係しているのであろう。


野上良太郎と契約したイマジン
名前元となった昔話準拠キャラクター電王フォーム
モモタロス『桃太郎』鬼ヶ島の赤鬼ソードフォーム
ウラタロス『浦島太郎』浦島太郎の乗った海亀ロッドフォーム
キンタロス 『金太郎』金太郎の乗った熊アックスフォーム
リュウタロス不明ガンフォーム


名前への個人的所感 個人的には名の「良太郎」よりも姓の「野上」の方が気になる。
 「野上」姓の人物には現実ではあったことが無く、フィクションでは『CITY HUNNTER』に登場した女刑事・野上冴子(及びその妹の麗香・唯香)のみで、「野上」と聞くと、どうしても彼女(及び作中におけるSEXY描写(笑))を思い出す。

 まあ、それは本編とは関係のない同助手のスケベ心なので脇に置いておいて、「良太郎」の名前についてだが、モモタロス=桃太郎、キンタロス=金太郎、ウラタロス=浦島太郎と、「太郎」に関連付けてイマジン達に名前を付けるなら、主人公の名前は「野上太郎」であって欲しかった気がする。
 つまり頭に何もつかない「太郎」であることで、様々な「○太郎」に因んで名づけられた「○タロス」達のリーダーであって欲しかった、という事である。まあ、日本全国の「太郎」さんには申し訳ないが、主人公の名前があらゆる日本人の名前の中でも最も平凡な「太郎」では地味過ぎて厳しかったかもしれない。「太郎」という名前の政治家に碌な奴もいないしな(苦笑)。


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令和七(2025)年七月八日 最終更新