第8頁 新堂倫太郎………「倫」というより、「凛」?

「太郎」File.8
名前新堂倫太郎
演者山口貴也
立場サブライダー
登場作品『仮面ライダーセイバー』
兄弟構成
「太郎」の付く親族無し
名前を呼ばれる頻度ほぼ100%に近い


人物像  新堂倫太郎(山口貴也)は同作品に数多く登場するソードオブロゴスの剣士の一人で、23歳の青年である。
 剣士としてはノーザンベースに所属。水勢剣流水に選ばれし者で、仮面ライダーブレイズに変身する。

 剣士の中では若く、人一倍正義感が強く、生真面目故に融通の利かない面もあるが、それだけに周囲の信頼も厚く、サブライダーの中でも主人公・神山飛羽真(内藤秀一郎)に最も近しポジションを占め、エンディングにも飛羽真・須藤芽衣(川津明日香)とともにダンスを演じている。
 好きな本のジャンルは動物図鑑で、甘いものが好物。

 一人称は「僕」で、敬語混じりの丁寧な口調で話す等、言動共に至って生真面目。そして良くも悪くもその気真面目さ故に、真面目人間に有りがちな妙に浮世離れした言動が多く、信じていたの者に裏切られたと知ったときに反動は深刻だった。
 孤児で生まれて間もなくソードオブロゴスに引き取られてその中で育った背景から本から得た知識でしか世間を知らず、飛羽真達と出逢ってからは新鮮な体験ばかりであり、丸で純粋な子供のように喜びを表現していた。

 生真面目さ・物腰丁寧が立ち居振る舞いは戦いの時にも表れており、重要アイテムを渡すよう要求した時も強要したり脅したりすることはなく、「返して欲しい。」と求め、「何故返して欲しいのか。」をキチンと説明する等非常に真っ当な対応を取っている。
 いざ戦いとなった際も、警告を行い、自分の想定外の使い方を肯定しつつ「本当はこう使う」、「こう言う使い方もある」と教えてくれるなど、初対面の際の相手に対する態度に理不尽が少なく、鼻持ちならな輩が少なくないサブライダー(苦笑)の中でもトップクラスの人当たりの良さを発揮している。

 仲間を思う心根は最も強く、ソードオブロゴスのメンバーを家族と想い、飛羽真に対しても、剣士としては先輩ながら、先輩風を吹かすことはなく、自らの未熟さを悟った際にはそれを受け入れ、改めようとする謙虚さも併せ持っている。
 飛羽真との出会いは、彼が剣士やワンダーワールドの情報が断片的に書かれた「ロストメモリー」の著者であることを知り、監視していた所、ブレイブドラゴンブックと火炎剣烈火でセイバーに変身する場面を目撃、それらを回収すべく「ファンタジック本屋かみやま」に現れた。
 だが、力づくで奪うようなことはせずに、彼が自分の意思で戦うことを決めた際にはそれを尊重し、以後は仲間として共に歩むことを決めた。
 飛羽真にソードオブロゴスや戦い方を教えつつ、その成長の早さには驚かされ、飛羽真の方が正しい、優れている、と理解した際には素直に賞賛した(逆に一般常識に関しては飛羽真達が教える側となっており、倫太郎素直にそれを受け入れた)。

 一方、「剣士たるもの私情を捨て任務に徹するべし」という持論から、時として仲間にも厳しい態度を取り、自分の父親の行方を知りたいが余り暴走を始める富加宮賢人(青木瞭)に対し、「剣士失格」とまで云ってしまい、険悪な雰囲気になったこともあったが、カリバーに殺されかけた賢人を体を張って庇った結果、吐血するほどのダメージを負って気絶したこともあった。
 また孤児だった倫太郎にとって師匠であり、親でもあった先代の水の剣士を殺したズオス(才川コージ)を前にしたときは、完全に普段の冷静さや理知性をかなぐり捨ててしまい、助けを呼ぼうとする芽依を制止してしまう等、憎しみのままに乱暴に戦い、それが祟って惨敗を喫し、ズオスには「殺す価値もない。」と半ば情けを掛けられてしまう有様だった。

 だが、その真面目さ・謙虚さ故にノーザンベースに戻ると一人修行を重ね、ファンタスティックライオンの強化変身を習得。ズオスに捕食されそうになっていた芽依の窮地を救い、仲間達が苦戦していたメデューサメギド共々ズオスを圧倒。雪辱を果たしたのだった。

 彼ほど長所と短所が両極端に現れた者も珍しく、剣士としての立場からノーザンベースの指揮権を掌握した神代玲花(アンジェラ芽衣)の命令に逆らえず、飛羽真と敵対する事になってしまったこともあった。
 その時も最初は敵対を望まず、裏切りの疑惑を晴らすために正式にソードオブロゴスに加入して一緒に戦うか、聖剣とライドブックを渡して戦いから身を引く事を求めるものの、讒言でソードオブロゴスへの不信感を抱き始めていた飛羽真はこれを拒否。
 ソードオブロゴスへの否定を許せない倫太郎は激昂して玲花の思惑通り飛羽真と敵対する道を選んでしまったが、飛羽真と敵対関係になってしまった事を誰よりも悲しんでいた。

 結局、飛羽真の奮闘を目の当たりにして組織を離れる覚悟を決め、その旨を芽依に伝えた後、「組織の剣士としてけじめをつける」として、組織の中にいる真の敵が誰なのか突き止めるべく、サウザンベースに単身乗り込み、神代玲花がソフィア(知念里奈)を監禁・尋問している様を目撃、マスターロゴスに告発するが、そのマスターロゴスこそが「真の敵」であり、自身が信じ続けてきた「組織」はすでになく、腐りきってしまっていた事実を突きつけられた。
 マスターロゴスに激昂し、ブレイズに変身して斬り掛かったが、神代凌牙(庄野崎謙)・仮面ライダーデュランダルに阻止され、窮地に陥る。詳細は省くが、この窮地は飛羽真によって救われ、恥と絶望から、一度は共闘を拒んだが、「一緒に組織を正す」ことを示され、サウザンベースから脱出、仲間の下へと帰還した。

 様々な思いを抱え、自分の迷いに決着を着けるべく、一人の剣士として飛羽真に立会いを申し込み、決闘の果てに倫太郎は水勢剣流水の真の力を覚醒、飛羽真たちを本当の意味でお互いを信頼し合う関係「家族」と認めるのであった。
 その後紆余曲折を経て師の仇であるズオスを討伐し、すべての戦いが終わった後は神代凌牙と剣を交え、かつて組織が腐敗していった反省から次代のマスターロゴスの推薦を断り、組織のあり方を見直すよう進言したのだった。


名前と作風の関連 ソードオブロゴスの剣士、その他の登場人物の中に、新堂倫太郎以外に「太郎」のつく人物は見当たらない。というか、登場人物同士の名前に関連性や法則性を見出すことは(少なくともシルバータイタンには)出来ない。
 「郎」の字がつくキャラクターに限っても、倫太郎の父を名乗った篠崎真二郎(橋本さとし)しかいない(本編未登場)。また、名前にも取り立てて特徴的な者は見当たらず、強いて云えば、倫太郎の育ての父で、師匠でもある長嶺謙信(三上真史)しかいない(「謙信」の名のどこが特徴的なのかは敢えて説明しません)。
 それ故、名前と作風の関連に関しては特に触れることは無い。


名前への個人的所感 上述した様に、この作品で採り上げた新堂倫太郎を初め、『仮面ライダーセイバー』に登場するキャラクターの名前に関してはこれといった法則性が発見されないため、作品的な所感は無い。
 ただ、極めて個人的な事柄で述べると、主人公・神山飛羽真の名前が挙げられる。単に、道場主の甥(妹の次男)に「とうま」がいるだけですがね(苦笑)。

 『仮面ライダーOOO』以来、幾度となく甥達を仮面ライダーの劇場版を観に連れて行ったこともあり、何かと仮面ライダーの話をすることも多かったが、甥達は仮面ライダーシリーズよりも、戦隊シリーズの方がお気に入りだった様で、平成が令和になる頃には仮面ライダー作品は観なくなっていた。それゆえ、『仮面ライダーセイバー』が始まり、主人公の名前が漢字表記こそ違えど、「とうま」であることに驚き、すぐに甥に報せたが、余り関心を見せなかった際にはがっかりしたものだった(苦笑)。

 それでも、飛羽真に対し、当初「小説家」としか呼んでいなかった尾上亮(生島勇輝)が、彼を仲間を認め、初めて「飛羽真」と名前で呼んだ時には(音が一緒というだけで)ニヤリとしたものだった(笑)。


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令和七(2025)年一〇月九日 最終更新