第10頁 再生怪獣ライブキング………声のウザさなら、間違いなく「キング」!

怪獣名ライブキング
肩書再生怪獣
出身地地球・
初登場『ウルトラマンタロウ』第2話「その時ウルトラの母は」 
キング度7
キング要素再生能力


概要 『ウルトラマンタロウ』第2話・第3話に登場。
 行動的には何をしていたでもなく、多摩川下流の河川敷の地中に潜んでいたのだが、鼻腔部分が近所の人々から「何でも飲み込む穴」として話題になっていた。
 実際、怪獣界屈指の大食漢で、液体大怪獣コスモリキッドを呑み込み、消化吸収に手間取っていたところ、穴へ落ちた子犬を助けるために東光太郎(篠田三郎)も潜ったことから、地上に出現した。

 ZATのパイプ作戦でコスモリキッドを抜き取られ、続けてコショウ作戦で光太郎とポチを吐き出した直後、タロウと対峙してコスモリキッドと共にウルトラマンタロウと戦い、その左腕を折るなど苦戦させたが、コスモリキッド共々にウルトラフリーザーで凍結されたところにストリウム光線を受けて爆発四散した。
 だが、「再生怪獣」の二つ名が示す様に、強力な再生能力を持ち、心臓が残っていたことで完全復活を遂げ、ニワトリを襲いながら東京の地下に潜伏。笑い声のような咆哮で市民を恐怖に陥れた。

 その生態を巧みに利用したZATによって咆哮の録音と家畜によって郊外へ誘き出され、一時は光太郎を下敷きにしたが、駆け付けたウルトラの母によって形勢が逆転し、最後は宇宙空間に運ばれ、ストリウム光線とマザー破壊光線を受けて全身を完全に粉砕され、得意の再生も叶わなかった。


怪獣としての立場 好き嫌いは別として、はっきりって、再生ライブキングの見てくれは「カッコ悪い」の一言である。余程のデブキャラ好きな趣味の人でもない限り、ライブキングに対して「カッコ良い!」と絶賛する人はいないと思われる。
 ともあれ、第2話に登場したライブキングには、「超獣より強い怪獣」を印象付けると云う役割が課せられていた、とシルバータイタンは考える。

 前番組である『ウルトラマンA』にて、「怪獣よりも強い」という存在として設定された「超獣」だったが、(少なくとも制作陣が期待した程には)定着しなかった。それゆえ、『ウルトラマンタロウ』に登場するモンスターは再度「怪獣」と呼ばれることとなり、「超獣より強い怪獣」とされた。
 そしてそれを証明するかのように、第1話に登場したオイル超獣オイルドリンカー宇宙大怪獣アストロモンスに捕食された。『ウルトラマンA』の第8話でドラゴリームルチを惨殺して、「超獣は怪獣より遥かに強い!」と示されたのと逆のことが為された。

 ただ、怪獣が単に超獣より強いだけでは、超獣が失敗だっただけになりかねない。それゆえか、『ウルトラマンタロウ』に登場する怪獣にはそれまで以上の個性が求められ、ZATのアットホームな雰囲気とも相まって、コミカルな怪獣が数多く登場することとなった。このライブキングも、素で考えればかなり恐ろしい怪獣なのだが、見てくれと云い、笑い声としか思えない咆哮と云い、実態に比してかなりコミカルさの目立つ怪獣である。
 まあ、怪獣がコミカルであることには賛否両論はあるだろうし、そんな怪獣ばかりではストーリーにシリアスさが欠ける。当然同作品に出て来る怪獣には恐ろしいものも、弱いものも、奇をてらったものも出て来る。難を云えば、それが為に知名度にかなりの格差が出来たとは思うが。

 加えて、ライブキングの役割に、「ウルトラの母お目見え」というものがある。
 周知の通り、前作『ウルトラマンA』でウルトラの父が登場したのに続いて、『ウルトラマンタロウ』第1話でウルトラの母が登場し、タロウが父と母の実子であることが明言された。だが第1話でのウルトラの母は他のウルトラ兄弟と共に東光太郎がウルトラマンタロウになるのを見届けただけで、その後の出番も決して多い訳では無く、地球に降り立った回数も多くはない。まして、直接戦った話となると、この第3話が殆んど唯一と云って良い(元々看護師的な人だったしね)。
 謂わば、ライブキングはウルトラの母の数少ない戦闘シーンを担った稀有な存在でもある。


注目の「キング」要素 正直、ライブキングの生態や立ち居振る舞いに「キング」としての要素は見られない。めちゃくちゃ強かった訳でもないし、身長47mもウルトラマンタロウより6m低く、現実の「キング」がつく生物の様でもない。
 大食漢振りも『帰ってきたウルトラマン』に登場した暗黒怪獣バキューモンには遥かに及ばない……………えっ?比較する奴がデカ過ぎる?………ごもっともです(苦笑)。
 まあ、光太郎を呑み込んでからの時間を考えれば消化能力も大したことはないかもしれない。

 そして肩書にもついている再生能力だが、大したものに間違いないが、それも限界があり、不死身を意味するものではなかった。ではライブキングに一怪獣として、他の者に勝る最強要因はないのだろうか?……………一つある、とシルバータイタンは捉えている。それは、笑い声のウザさである!
 特に最初にストリウム光線を受けて爆発四散した時など、爆発と復元を3度繰り返し、その都度、笑い声(←設定としては咆哮らしいが)を止めたり、再発させたり、ウザいことこの上なかった。
 単に笑い声がウザいだけの怪獣・宇宙人はごまんといて、個人的には『ウルトラマンレオ』に登場した透明宇宙人バイブ星人(←すんげー名前(←お約束))を挙げたいが、バイブ星人は狡猾な性格で、姦計を駆使して嵌めた相手を小馬鹿にする様に笑う様がかなり鬱陶しいが、やっていることがせこく(苦笑)、巨大化した後は笑わないから、ウザいと云っても「キング」級には感じない。
 その点、ライブキングはこれと云った意図も、悪意も無く、ただただ生態として発する咆哮がウザく、それを怪獣としての巨体として行った訳だから、やはりこいつの声のウザさの方が「キング」級と薩摩守は見ている。
 第12頁で採り上げる蝉怪獣キングゼミラが発した声に対して民衆がZATに抗議する話があるが、シルバータイタンなら、キングゼミラによる安眠妨害より、単純な声質でライブキングの方を「何とかしろ!」と抗議する事だろう(笑)。

 まあ、何の悪意も無く、ただただ生物的に発しているだけの声をここまで叩かれるライブキングに一抹の同情を覚えないでもない。ライブキングの「笑い声」を「ウザい!」と思うのはシルバータイタンだけではないと思うが、一人でも少ないことをライブキングへの同情として祈っておきたい(苦笑)。


次頁へ(工事中)
前頁へ戻る
冒頭へ戻る
特撮房へ戻る

令和八(2026)年一月二〇日 最終更新