Page8.その他のマグマ星人

 既にお気付きの方も多いと思うが、本作はすべてのマグマ星人を網羅していない。
 一言で云えばシルバータイタンの能力不足である。マグママスター・マグナの頁で彼を取り上げることへの躊躇いについて触れているが、ウルトラシリーズには派生作品も多く、それらの中にはシルバータイタンが未視聴のもの、存在は知っていても実態が無知に近いものもある。
 同時に、個性が見出せず論述をスルーしたものもある。まずは「俺はあの作品に出たマグマ星人が好きだったのに、取り上げられていない!」と云う怒りを抱かれている方にはここでお詫び申し上げたい。

 そこで、本項では前頁までに取り上げていない歴代マグマ星人について簡単にだけ触れておきたい。
『アンドロメロス』に登場したマグマ星人三人衆………雑誌連載から派生した、10分間の放映時間で放映されたウルトラシリーズの外伝的作品である『アンドロメロス』の第1話〜第7話に登場。
 雑誌連載でその存在を知るのみで、TV作品は未視聴。肩書通り三体で三位一体攻撃を仕掛けたり、功名心でグア軍団に加わったりした辺り、『ウルトラマンメビウス』に登場したマグマ星人BRマグマ星人BB兄弟の先駆けになったと見れるが、さすがに未視聴作品を論述するのは躊躇われてスルーしました。


■映画『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説THE MOVIE』に登場するマグマ星人………完全に有象無象化した存在だった故スルーしました。
 レイモンの回し蹴り一発で倒され、後にヘリュドラを構成する100体の1体になっていたことから、能力・個性共に見るべきものが丸で見れず。
 欲を云えば、本作の前に放映された『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説』『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説NEVER ENDDING ODDESEY』にて双子怪獣を操るレイオニクスバトラーとしてのマグマ星人を見たかった気がします。


『ウルトラマンギンガ』に登場するマグマ星人 (SD)
 本作の御多分に漏れず、スパークドールと化していたところを、異形の手の者によってダークライブされて闇のエージェントの一人となっていたが、その役目はパシリで、ウルトラマンレオの宿敵としての面影は無残なまでになかったのでスルーしました。
 また寂しげに焚火に当たったり、携帯の着メロに「ウルトラマンレオ」を使ったり、首からがま口をぶら下げていた佇まいが悪い意味で人間臭く、他の仲間からも邪険に扱われていたのもマイナスポイント。
 結果的に宇宙に帰っていったが、話の展開では『ウルトラマンタイガ』に登場した個体に先駆けて地球に帰化した存在になっていたかも知れないことが惜しまれる。


『ウルトラマンX』に登場したマグマ星人
 そこそこ強かったのだが、暗黒宇宙人シャプレー星人共々、幻影宇宙大王もルド・スペクターの走狗になり下がり、その妹・幻影宇宙女王ギナ・スペクター(佃井皆美)にも顎で使われていたのが痛くてスルー。
 『アンドロメロス』の宿的だったグア軍団とも関連が深かったので、シルバータイタンに然るべき調査能力があれば両作品に出たマグマ星人を詳細に語れたであろうことが悔やまれることを白状しておきたい。


■ライブステージに登場するマグマ星人
 未視聴故にスルー。女性やJrも登場しているとのことで、マグマ星人を総合的に語るなら、このライブステージも見るべきであることを自覚しつつ、ままならぬため中途半端になるよりはスルーを選びました。


■内山まもる版漫画『ウルトラマンレオ』に登場したマグマ星人
 本来なら同じ漫画である『ウルトラマンSTORY0』に登場したマグマ星人と並んでクローズアップしたかった存在。
 初期に何度も登場してレオを執拗に罠に掛けようとしたり、蹴り技でマスクを割られて素顔を見られたことに激しい屈辱と怒りを示したりしていた個性はTV本作を上回る悪のレギュラー振り・個性を発揮していた。
 だが、残念なことにレギュラーとしての暗躍が長続きせず、レオ打倒の為に雇った殺し屋宇宙人ウルトラキラーゴルゴにその悪辣さを反発され、いつの間にかレギュラーの座も暗黒宇宙人ババルウ星人に移っていたのも痛かった(しかもそのババルウ星人は最終盤でブラック指令の走狗になり下がり、物凄く間抜けな最期を遂げていた)。
 尚且つ、作品としてはウルトラセブンが完全に落命したことや、レオ兄弟の両親が生存していた事が他作品と整合性が合わなさ過ぎる為、漫画作品としては『ウルトラマンSTORY0』を重んじて本作をスルーした。

 他にも、様々な特番・雑誌・ゲーム等にマグマ星人は登場するが、シルバータイタンはそれらの大半を存在しか知らず、論述出来るほどの知識も考察も持ち合わせていない為、スルー。
 ただ、本作で採り上げた者達だけでも「十人十色」と云った様々な個性を見せることは出来たと思っているので、ご容赦頂ければ幸いです。



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令和三(2021)年二月一〇日 最終更新