第7頁 大首領復活宣言軍団

再生怪人軍団File.7
登場作品『仮面ライダーストロンガー』第39話
構成メンバー奇っ械人メカゴリラ、奇っ械人ブブンガー、奇っ械人アリジゴク、サメ奇っ械人、カニ奇っ械人、荒ワシ師団長
指揮官マシーン大元帥
再生手段大首領による復活宣言
手強さ
作中行動 仮面ライダーストロンガーの下、仮面ライダー1号から仮面ライダーアマゾンまでの歴代ライダー全員が帰国し、最終回冒頭にてデルザー軍団は全滅の憂き目を見た。
 そこに大首領による怪光線が放たれたことで虎口を脱したマシーン大元帥、ヨロイ騎士、磁石団長は立花藤兵衛を人質に取って最終決戦に挑まんとしていた。

 そんな改造魔人達に藤兵衛は、例え自分を人質にとってもたった3体の改造魔人だけで7人ライダーに勝ち目は無いとしたが、マシーン大元帥は自分達だけがデルザー軍団では無いと云い放った。
 そしてその台詞に呼応するように、大首領によるデルザー復活宣言で5体の奇っ械人(奇っ械人メカゴリラ奇っ械人ブブンガー奇っ械人アリジゴクサメ奇っ械人カニ奇っ械人)と1体の改造魔人(荒ワシ師団長)が復活した。

 程なく、マシーン大元帥戦闘員の駆る立花藤兵衛御用達ジープに先導された7人ライダーが到着し、これにヨロイ騎士・磁石団長・再生怪人軍団が襲い掛かった。ただ一人、藤兵衛の横で遠巻きに見ていたマシーン大元帥だったが、そこにストロンガーがいないことに気付いた。
 果せるかな、ストロンガーは藤兵衛を助けるべくすぐそばに来ていて、忽ち藤兵衛を拘束していた二人の戦闘員を打ち倒した。そのストロンガーに対して、「良い所に現れた、俺が相手だ。」と宣したマシーン大元帥だったが、ストロンガーから帰って来たのは、「デルザー軍団の最後だ。7人の仮面ライダーの敵ではない。」という勝利宣言。
 そして次の瞬間、7人ライダーはサークル状の陣形から交戦していたヨロイ騎士・磁石団長・再生怪人軍団を外部に蹴り出すと、2人の改造魔人と再生怪人軍団は次々と爆散し、最期を遂げたのだった。
 直後、一人残されたマシーン大元帥は自暴自棄気味にストロンガーを道連れにした自爆を図ったが、振り解かれ、デルザー不滅を宣して爆死。後に残るのは岩石大首領だけだった。



生前比較 まずいの一番に挙げたいのが、彼等の極めていい加減な扱いである。
 特にひどいのがカニ奇っ械人奇っ械人ブブンガーである。

 そもそもブラックサタンに「カニ奇っ械人」などいない。ブラックサタンの所属していたのは「奇っ械人ハサミガニ」で、デルザー復活宣言で姿を見せたのはどう見てもゲドンのカニ獣人だった!
 しかもカニ獣人そのまんまならまだ「何かの手違いでカニ獣人と奇っ械人ハサミガニが取り違えられた。」と見れなくも無いが、何故かカニ奇っ械人の右腕はカニ挟みではなく、カマキリ奇っ械人の鎌だった。何をどう間違えたらこんな合成が起きるのだろうか?

 そして奇っ械人ブブンガーだが、その首から下は奇っ械人ドクガランのそれだった!

 付け加えると、荒ワシ師団長も何故か最大の武器である斧を持たせてもらえないと云う酷い待遇だった(←盾は持っていた)が、まだカニ奇っ械人奇っ械人ブブンガーよりましに見えてしまう(苦笑)。

 このいい加減さと関連しているかどうかは不明だが、制作陣に再生怪人軍団を活躍させようと意志は無かった様である。まあ最終回で、デルザー軍団滅亡、7人ライダーと藤兵衛の再会、第一期ライダーシリーズの総括を急展開で行わなければなかったことを思えば再生怪人軍団に歴代最強であるデルザー軍団の改造魔人と同等の活躍が振られるかと云えば、厳しいと云わざるを得ないので分からない話でもない。
 ともあれ、再生怪人軍団は特殊能力の発揮も無く。最初の名乗りを最後に台詞もなかった。生前の強弱はほぼ関係なかったことだろう。



対ライダー戦 最終的に再生怪人軍団はヨロイ騎士・磁石団長共々原因不明瞭な爆死を遂げた。生前のような特殊能力の発揮も見せず、7人ライダー勢揃いに対する完全な噛ませ犬扱いだった。
 ライダー側6人と、デルザー側8人による乱戦だったので、完全な一騎打ちが展開された訳では無いし、個々に目を見張る動きも無かったので、簡単に箇条書きにしておきたい。


奇っ械人メカゴリラ………主に仮面ライダーXと交戦。ゴリラ自慢である筈の腕力でXライダーに完敗していた。
奇っ械人ブブンガー………主に仮面ライダーアマゾンと交戦。特筆事項無し。
奇っ械人アリジゴク………主に仮面ライダー2号と交戦。マウントパンチを食らいまくっていた。
サメ奇っ械人………主に仮面ライダーV3と交戦。非常に緩慢な動きで、ヨロイ騎士を取り押さえていた状態のV3に蹴り飛ばされていた。
カニ奇っ械人………主にライダーマンと交戦。7人ライダーの中で最弱のライダーマンに対して一方的に攻撃を食らっていた。
荒ワシ師団長………主に仮面ライダーアマゾンと交戦。最初の取っ組み合いで簡単に振り解かれていた。

 上述した様に、最終回に必要な展開の数々の中で再生怪人軍団にライダーを苦戦させるような活躍を振るのは不可能に近いかもしれない。ただ、大首領最後の砦であることを考えればもう少し強くて然るべきだったと思うし、完全な雑魚化が止むを得なかったにしても、その流れに巻き込まれて同等の扱いで最期を遂げたヨロイ騎士と磁石団長に幾許かの憐れみを禁じ得ない。


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令和六(2024)年五月九日 最終更新