ウルトラマンA全話解説

第7話 怪獣対超獣対宇宙人

監督:筧正典
脚本:市川森一
蛾超獣ドラゴリー、幻覚宇宙人メトロン星人Jr. 、巨大魚怪獣ムルチ登場
 冒頭、いきなりとんでもない危機が地球に迫っていた。
 TACの遠隔レーダーが捉えたのは地球目掛けてまっしぐらに突進してくる妖星ゴランで、その半径は6300km、と地球とほぼ同格の大きさを持つ天体だった。
 勿論激突すれば地球は滅びることになる。掠るだけでも半壊することでとんでもない被害が出るだろうし、ある程度の距離に近付くだけでも引力による影響で地上を天変地異が襲うことは想像に難くない。

 衝突を7日後に控え、TACは迎撃用ミサイル・マリア1号で妖星を破壊することを決定。急ピッチで進められた準備はすべて整い、発射を3時間後に控えた段階で竜隊長はTAC隊員達に基地への引き上げを命じた。
 そしてその途中、1人の女性がTAC隊員達の前に現れた。その女性は司令塔の通信係・高階マヤ(関かおり)といい、山中の婚約者だった。他の隊員達はからかう様に、気を利かせる様に先に戻ると告げ、2人きりになったところで山中はマリア1号発射の秒読みを務めることになった彼女を励ますと、「こんなところで渡すのムードが無いけど……。」と少し照れくさそうに、気まずそうに、御守り代わりになるよう念じて婚約指輪を渡したのだった。
 ちなみに、このマヤを演じた関かおりさん、割と有名な話だが、本来は彼女こそが南夕子を務める女優さんだった。その予定が星光子さんに代わった詳細は分かっていないからここでは書かないが、ゲスト出演の縁に繋がっていることは間違いないだろう。

 そしてマリア1号発射の秒読みが開始された。「発射1分前……50秒前……。」とマヤが読み上げる中、発射の瞬間を万人が見守る中、40秒前の段階で激しい揺れが基地を襲い、計器類も狂いを見せまくった。
 そして地面に亀裂が走ると地中からは幻覚宇宙人メトロン星人Jr.が現れた(設定によるとウルトラセブンと戦った初代メトロン星人の実子らしい)。

 緊急事態発生の報を受け、TACは即座に出動したが、周囲を破壊しながら暴れていたメトロン星人Jr.(作中では一貫して「メトロン星人」と呼ばれていた)はそれより早くマリア1号を破壊し、虚空に姿を消した。
 だが実際にはその場を去った訳ではなく、等身大となって基地内に入り込んでおり、瓦礫を受けて負傷していたマヤは哀れにもメトロン星人Jr.が両手から放った光線を受けて殺害されてしまった…………。
 そしてメトロン星人Jr.は殺害した彼女に憑依したのだった。

 TAC隊員達が打ち上げ基地へ駆け付けた頃、同所は完全に炎に包まれていた。その炎上振りに竜隊長は建物内に生存者はいないと推測したが、山中はマヤの身を案じて燃える建物内に突入した。
 やがて山中は瓦礫の中に倒れるマヤを発見し、これを救助した。視聴者はこれがメトロン星人Jr.に乗っ取られた存在であることを知っているが、勿論TACメンバーがそれを知る由もなく、マヤの身柄は病院へ搬送された。
 病室に横たわるマヤ(に憑依したメトロン星人Jr.)は、彼女に付き添う山中にマリア1号の破壊を嘆き、地球を救う術が無くなったとの失望感を見せたが、これは地球人サイドの次の行動をさぐる呼び水だった。山中は婚約者を励ます一心で、マリア1号の設計図は残されており、マリア2号がすぐに製造されて再度の打ち上げが為される、と告げた。
 その際、「兵器開発部の金庫の中に保管してあったから…ふっ、いくら宇宙人だってTAC基地の仲間では忍び込めないさ。」と口走ったことでメトロン星人Jr.の狙いが図に当たることとなってしまった。

 この直後、TAC本部では緊急会議が行われた。異次元人が「地球侵略」を目論む敵なのに対し、マリア1号を破壊したメトロン星人Jr.は「地球破壊」を目論む敵として竜隊長はマリア2号の製造を急ぐよう梶主任に促していた。
 そんな中、北斗と夕子はテレパシーで会話していた(映像的に普通に会話している様に見えるが、場面は暗転しており、内容は間違っても他者に聞かれてはならないAの能力に関する事柄だった)。マリア2号を打ち上げる為、メトロン星人Jr.も厄介だが、ここに超獣が出て来た場合、2体を同時に防がなくてはならないことになる。
 北斗はエースバリアを使えばそれも可能だが、この防御技はAのエネルギーの半分を消耗する大技で、下手をすると北斗か夕子のどちらかがエネルギーを使い果たした状態に陥ることが懸念された。勿論それを口にする北斗も、聞いていた夕子も、地球を守る為とあらば躊躇いはしない決意を持っていた。

 その頃、マヤに憑依しているメトロン星人Jr.は病室も抜け出していた。直後、兵器開発部の金庫が爆破され、TAC隊員達はその下手人を追った。そして北斗はメトロン星人Jr.と遭遇。追跡した部屋の中にいたのは病床に附すマヤの姿だった。
 北斗はマヤにメトロン星人Jr.が来なかったかを尋ねたが、勿論マヤ=メトロン星人Jr.が答える筈が無かった。だが北斗は腕の傷が自分の打った銃創であることからすぐにその正体に気付き、銃口を向けた。しかし、次の瞬間TACガンは弾き飛ばされた。
 北斗のTACガンを弾き飛ばしたのは山中だった。勿論自分の婚約者に銃口が突き付けられている事態に驚き、これを防がんとしての行為である。勿論マヤは山中に泣きついた。こうなると生半可なことでは話は通じない。いきなり北斗に殴り掛からないだけまだ山中という男、特撮マニア間の評価よりは冷静な男なのだが(笑)、北斗の「メトロン星人の化身だ!」と言う主張も、銃創を提示しての訴えも聞かれているようで、聞かれていなかった。

 「何故マヤを撃った?!」と激昂する山中。北斗は尚もマヤの正体を訴えたが、「マヤさんはメトロン星人に殺されたんだ!」の台詞は、(それを信じたくない気持ちがあるからだろうけれど)山中の逆鱗に触れ、北斗は殴り飛ばされた。
 そんな2人の口論を中断させたのは超獣出現の報だった。蛾超獣ドラゴリーの出現である。即座に全TAC隊員が集まりこれに銃撃を加え、基地に設置された兵器からも砲弾が発せられたが、結果は言わずもがなである(苦笑)。
 エースリングが光るのを見た北斗は「エースバリアを使うしかない。」としたが、眼前に超獣しかいないのにこれを駆使することに夕子が疑問を呈した。だが北斗は基地内にメトロン星人Jr.がいることを告げ(←もっと具体的に言えよ)、改めてエースバリア駆使後の影響(どちらかが全エネルギーを消耗することになりかねない)を述べて、夕子に覚悟を問うた。
 かくして両者はウルトラタッチを交わし、ウルトラマンAはドラゴリー迎撃に出た。

 BパートはTAC基地本部から始まった。既に基地に潜入していたメトロン星人Jr.が本部に現れた訳だが、警備兵は情けないほど(否、可哀想な程、と言うべきか)あっさり殺され、計器の類が破壊された。
 その頃、Aは巨体と火炎を駆使して暴れるドラゴリーに苦戦していた。殴り合いでは若干Aが押しているようにも見えたが、何せ体重差(Aの身長・40m、体重4万tに対し、ドラゴリーは身長67m、体重5万8000t)があるせいか、なかなか有効打が与えられず、ついにAは決死のエースバリアを敢行した。
 ナレーションによると、
「自分の体を回転させ、空気との摩擦を起こし、大気に亀裂を作り、その中に超獣を送り込むという決死の技だ。」
 と云うもの。これによりドラゴリーは大気の亀裂に追いやられて姿を消したが、エネルギーの半分を使い果たしたAも直後に姿を消し、結果として夕子がかなり消耗していた。

 場面は戻ってTAC基地本部。半壊状態の計器類を前にして竜隊長以下隊員一同が呆然とする中、「誰がこんなことを!?」と今野が憤っていた。
 「犯人は分かっています。」と答えた北斗だったが、最前の一悶着もある山中が難癖(←というと語弊があるが)をつけた。
 「北斗の言いたいことは分かっています。マヤがメトロン星人だと思ってるんだ。」と辛辣に吐き捨てる山中の言に、一同は只ならぬ空気に包まれた。余りの発言に吉村が「本気じゃないんだろ、北斗?」と問い掛けるも、当の北斗が否定する筈がない。
 普段から信用されないことの多い北斗は美川にまで信じられない旨を告げられたが、これは北斗の人望と言うよりも、一同が「信じたくない。」のだろう。今野が続けて、
 「お前、山中隊員がどんな思いをしてあの炎の中から彼女を救い出したか分かってんのか?九死に一生を得て、やっとの思いで助け出された彼女を捕まえて、宇宙人とは………宇宙人とは何だ?」
 と北斗を詰った。確かに山中の気持ちや状況を考えると状況を知っている視聴者ですら強い態度に出るのが躊躇われる。この辺りの感情の籠り方は今野隊員演ずる山本正明氏の演技力に脱帽してしまう。
 普段中立の意見に立つことの多い吉村にも「謝った方が良いな、北斗。」と言われ、竜隊長や夕子にまで沈黙されては、正論の通じる状況じゃない、と見たか北斗も「山中隊員、申し訳ありません。」と言って頭を下げるしかなかった。
 それに対する山中の答えは、「いやあ、分かってくれればいいんだよ。」という実にさばさばしたもの
 婚約者を撃った相手を謝罪1つで笑って許すとは、滅茶苦茶度量の広い男だ(笑)。確かに喜怒哀楽の激しい人間は感情を腹に溜めない分、根に持たないことが多いが、それでもこれはあっさりし過ぎだろう?(苦笑)
 だが、特撮界のパワハラ上司代表みたいに言われる山中一郎を観察するにおいて、この第7話は好例を示していると言えよう。

 ともあれ、隊員一同が和睦を為したところへ、梶主任がやってきて、惨憺たる被害状況をぼやいた。竜隊長が設計図は無事か?と尋ねると梶主任は「焼けました。」と回答。だが、「もう1枚は無事。」とのことで、その保管場所は梶主任の脳内というものだった。つまり設計図を丸々暗記しているとのことで、驚異的な記憶力である。この第7話から特別な隊員服を着用し、科学特捜隊のイデ以上の開発専門家である梶主任は、開発した兵器が超獣を打倒するに至らない為に無能呼ばわりされることが多い。冷静に『ウルトラマンA』を通して見ればそんなことないのは明らかなのだが、単純に考えても星を破壊するほどのミサイルの設計図を丸々暗記しているだけでも驚異的な頭脳の持ち主である。
 物騒なことを書けば、メトロン星人Jr.は高階マヤではなく、梶洋一主任の方を暗殺するべきだった(苦笑)。

 勿論この間も妖星ゴランは地球に迫っていた。ナレーションでは「金星の軌道を突破し、地球衝突までに3日の距離と迫っていた。」とのことで、天文学に疎いシルバータイタンでも、広い大宇宙においてはとんでもない至近距離であることは想像がつく。
 当然TACの地下秘密ミサイル工場ではマリア2号の製造は急ピッチで進められていた。ドラゴリーが姿を消している間に何としても完成させたいところだが、敵は内部に根付いていた。
 勿論、メトロン星人Jr.のことである。まんまと山中を騙し、TAC一同の同情を買うことに成功したメトロン星人Jr.は引き続きマヤの姿で病床に伏し、山中にマリア2号が見たいと懇願した。
 これに対して山中は、TAC隊員と開発技師以外は工場への出入りは固く禁じられている、としたが、メトロン星人Jr.は「貴方も私を疑っているのね……。」と心理的な急所を突いて来た。山中は北斗も宇宙人扱いしたことを謝罪しているし、次にそんなことがあれば自分が許さない、と断言したが、マリア2号破壊を腹に秘めたメトロン星人Jr.は退かず、山中への取り入りを続けた。
 「今度あの人が私を宇宙人だと言ったら、あなた、あの人を撃ってくれるわね?」と言い出すマヤだったが、さすがにこの台詞には山中も違和感を覚えた。
 疑惑や中傷だけで相手を撃つなんて、中世以前の武士の世界でもまず聞かないほど気が短過ぎる話で、ましてや山中の婚約者・マヤは「蟻一匹殺しても可哀想だと言った」様な女性で、思考や口調に疑問を感じたが、それでもマヤの無事救出を信じたい山中は賭ける気持ちでマヤを工場に案内することに同意した。
 地球の命運を握るTAC隊員としては公私混同を責めたいところではあるが、さすがに心情的には分からなくもない。

 そして場面はTAC地下秘密ミサイル工場。そこでは北斗と夕子が門番を務めていた。そこでは北斗が、山中が怒るのも無理ない、とぼやいていた。
 確かに事実を知る視聴者は北斗が完全に正しいことを主張しているのが分かるのだが、自分が見たという強弁に対して婚約者が殺されようとしているのを見過ごしたり、婚約者が宇宙人と言われて「はい、そうですか。」と聞き流したりする者は居なかろう。まして炎の海の中を命懸けで助けた直後というタイミングの悪さもある。
 だが、シルバータイタンが北斗の立場だと「見たものは見たんだ!俺は事実を言っている!」と強弁し続けた可能性が高いから、まだ北斗の方が人の気持ちを思い遣る心が強いのかも知れない。
 そしてそんな北斗を信じる、と告げる夕子。それでもあの場でフォロー出来なかったのだから、如何に感情の問題が難しいかうかがい知れるというものである。ともあれ、夕子がその山中とマヤのことについて考えたことがある、と言い掛けたところへ、噂をすればなんとやら的に山中とマヤが現れた。

 山中は北斗に対し、マヤにマリア2号を見せてやって欲しいと要請したが、当然任務上からも北斗はこれを拒否(←全くもって正しい。公私混同している山中の方が間違っている)し、行くなら自分を撃て、とまで言った。
 「俺だって大人しく撃たれちゃいない。この扉の向こうには地球の運命が掛かっているんだ。」と言い張る北斗に、「早撃ちでは俺には勝てん。通してくれ北斗。」と返す山中。勿論立場上、「マヤ=メトロン星人Jr.」を撤回したものの、腹の内では全く撤回していなかった北斗は「抜きなさい。俺が撃つのは彼女だ。」と凄み、マヤは山中の背後に隠れた。
 だが、険悪化するのを夕子が阻止した。「2人を通しましょう。」とした夕子だが、そこには夕子が仕掛けた1つの罠があった。夕子はマヤにここを通す代わりに彼女が填めている指輪を自分に渡して欲しい、と要求した。
 しめた、とばかりに笑顔で快諾したマヤだったが、指輪はただの装飾品ではなく、山中が贈った婚約指輪!勿論これはメトロン星人Jr.の致命的な失敗で、最後まで信じようとした山中もその正体がマヤでないことを確信することになった。婚約者から貰ったエンゲージリングを取引的に他人に譲渡する地球人の女性など存在しないこと等今更解説する必要すらないだろう(←しかも指輪を贈ってくれた当の本人の眼前!)。

 些か不謹慎だが、北斗の「メトロン星にはそんな習慣はないらしいな!」の台詞が笑える。梶主任を暗殺しなかったことと言い、明らかにこのメトロン星人Jr.は地球の要人・習慣に対する調査が不足していた(笑)。
 正体露見を完全に悟ったメトロン星人Jr.は山中の腰からTACガンを抜いて抵抗しようとしたが、逆に山中に撃たれた。だがメトロン星人Jr.はこれぐらいでは死なず、倒れたマヤの体から正体を表すと両手から光線を発して抵抗を続けた。
 だが等身大で猛者3人を相手にするのは不利と見たか、メトロン星人Jr.は程なく逃走。婚約者の死を受け入れざるを得ない状態に追い込まれた山中に、夕子はメトロン星人Jr.が外した婚約指輪を渡して、マヤの仇を共に討つことを投げ掛けた。
 やがて3人はメトロン星人Jr.を丘の上に追い込み、ハチの巣になるほどの銃撃を加えたが、メトロン星人Jr.は巨大化して逆襲して来た。

 そこへ竜隊長達も駆け付けて来た。詫びる山中に対し、竜隊長はそれには何も言わず、地球を守る為にはTAC全滅に及んだとしても地下ミサイル工場にメトロン星人Jr.を近付けてはならない、としてその迎撃を命じた。
 さすがにTACガンと吉村の持つライフルだけではメトロン星人Jr.を打倒するには至らなかったが、それでもTACは善戦してメトロン星人Jr.の突入を阻んでいた。だが、そこへヤプール人がTACを滅ぼすのは今だ、とばかりにドラゴリーを召喚した!
 指ミサイルを放つドラゴリーに、怪光線を放つメトロン星人Jr.。1体の進撃とて充分に防ぎ切れないTACの大ピンチに、北斗はエースバリアを使えない状態だが、超獣と宇宙人相手に戦う覚悟を夕子に問うた。夕子の回答は言わずもがなで、そんな彼女の意志に答えるようにウルトラリングが光り、2人はウルトラタッチを敢行した……………てか、この時、北斗と夕子は目測で50mはジャンプしているぞ!!等身大だとモロボシ・ダンやおヽとりゲンより身体能力が上かも知れん………。

 変身したAはジャンプや投げ技を駆使して、なるべく相手と組み合わない様にして戦ったが、そんな甘い相手ではなく、ドラゴリーに羽交い絞めにされるとメトロン星人Jr.の攻撃がそこに加わり、忽ち劣勢に立たされた。それでも1対1ならAの方が強いであろうと思わせる戦い振りで抵抗したが、やはり1対2の不利さは否めなかった。
 更にそこへ何の脈絡もなく巨大魚怪獣ムルチが出現した。これを見て即座に「怪獣だ!」と叫んだ今野。こんな状況で何て識別能力に優れた奴なんだ(笑)。すぐに吉村がこれをムルチだと告げたが、リアリティを重視すれば、このときの2人の台詞は下記のようになるのが自然だと思う。

 今野「また超獣だ!」
 吉村「いや、あれは怪獣……怪獣ムルチだ!」

 と(笑)。
 ともあれ、ここにAの敵はサブタイトル通り、「怪獣対超獣対宇宙人」となってしまった。決して三位一体ではないものの、1体の攻撃を受けて弾かれると別の1体の攻撃を受けるという波状攻撃にさしものAも為す術が無い状態で以下次週へ!



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平成三〇(2018)年七月一〇日 最終更新