この作品タイトルは名作映画『理由なき反抗』のパクリです。
理由なき降板
特撮番組に限らず、ありとあらゆる創作・物語にはレギュラーメンバーが存在する。その多くは主人公の側近くに存在するキャラクターで、対人関係の良し悪しはどうあれ、主人公となにがしかのかかわりを持つ。
それゆえ、主人公と共に初回から最終回まで出演する者も少なくない。勿論、途中から加わったり、途中で降板したりする者もいる。勿論それ自体はストーリーの問題で、あらゆる作品に普通に見られることだ。
タイトルにある様に、本作で注目するのは「降板」の方である。
勿論その理由は様々である。「表」となるストーリー上では、死亡・業務上の転勤転任・行方不明・療養・離職・避難と様々な理由でそのキャラクターが登場しなくなるものである。 そんな「降板」には「表」=ストーリー上には現れない「裏」の理由がある。その多くはキャラクターを演じる俳優が出演不可能の陥ったためだろう(←勿論見ていないので推測でしかない)。
病気や負傷の療養で一時的な降板の筈がそのまま復帰の適わなかったケースもある(実際に放映中に亡くなった方もいる)。梃入れの為に役目を外された可哀想な例も有ると聞く。中には俳優諸氏が制作サイドと揉めて続投が不可能になった例も有るだろう。
誤解無いように触れておくが、続投不能を詮索するつもりはない。俳優諸氏も一人の人間として触れられたくない事由もあるだろうし、どちらに非があるのかなど視聴者にはかかわりのないことである。
同時にレギュラーメンバーの降板に異がある訳でもない。ストーリーの変遷が必要な時は必ずあるし、メンバーが変わることで作風や展開に作品の面白みが増すなら大歓迎である(まあ、失敗例も多いだろうけれど……)。
ただ、キャラクターが舞台上から消えるのは止むを得ないとしても、その理由がストーリー的に全く触れられないのだけは納得が行かない。
勿論、制作サイドが全く予期出来なかった急な降板(俳優の急病・ブッチ等)で作中にその理由を語る暇がなかったケースもあるだろう(ちゃんと語られたケースも勿論存在する)。だが、後付けでも語られ、整合性を付けて欲しかったのがファンとしての人情である。
中には後世において出版された読本や後継番組で当時の背景が語られたり、後付け的な解説が為されたりすることもあるから、「納得のいく理由が欲しい。」というのは万人に共通する思いだろう。
そこで本作ではシルバータイタンなりに理由なく退場したキャラクターに注目し、論述してみたいと思う次第である。
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平成三〇(2018)年六月一三日 最終更新