本当は怖い『ゲドン』
ゲドンとは、『仮面ライダーアマゾン』に登場した悪の組織である。つまりはライダーの宿敵となった悪の秘密結社の1つなのだが、仮面ライダーアマゾンの宿敵として充分な知名度を持ちながら、イマイチ「恐怖の組織」としてのイメージが薄い。
昭和シリーズ最強のデルザー軍団は勿論、数多くの組織を裏で糸引いていた(と思われる)バダン帝国や、単体で動いていたショッカー・GOD・ブラックサタンと比べてもゲドンは格下に映る。
何故か?
その理由は簡単に推測出来るので、箇条書きにすると、
○14週しか出番が無かった。
○作中、明らかにガランダー帝国に裏で糸引かれる格下扱いだった。
○仮面ライダーアマゾンのギギの腕輪奪取を最優先していたので、行動範囲が狭く、大規模な作戦も皆無に近かった。
○首領である十面鬼ゴルゴスが阿呆だった(笑)。
○獣人達が怪獣に近く、組織色が薄かった。
その他様々な要因もあって、ゲドンは歴代悪の組織に比して、大して強い組織にも、大きな組織にも映らず、十面鬼ゴルゴスもインパクトある外観に反して戦闘も知能も弱いことから「恐怖」よりも「お笑い」の対象になり易い。
だがある日、『仮面ライダーアマゾン』を久々に通して観ていたシルバータイタンはふと気になった。
「冷静に見てみると、ゲドンって結構恐ろしい組織なのでは………。」
と。
シルバータイタンにとって、数あるライダー作品の中でも『仮面ライダーアマゾン』は特に好きな作品に入り、道場主の妹と、その次男(つまり道場主の甥)もアマゾンが好きである。
劇場版等で数多くのライダーが登場する中でも特にアマゾンライダーの登場シーンに大喜びする甥は幼稚園で喧嘩する際にも「大切断」を駆使するのだが(苦笑)、甥っ子達が『仮面ライダーアマゾン』を観ているのを傍目で見ていたシルバータイタンは、概して笑い飛ばされることの多いゲドンと十面鬼のもたらした害と、潜在的な破壊能力を観察・考察する内、前述した観点を持つに至ったのだが、改めて見てみると、ゲドンと十面鬼はかなり恐ろしい組織で、同時に彼等を観察することは現実の悪の組織を考察する材料となり得ることも知った…………。
1.恐るべし秘術師・ゴルゴス
2.十悪の主・十面鬼
3.食人・殺人・誘拐・テロの恐怖
4.更なる恐怖の可能性……もしも「TV局の腸捻転」がなかったら?
5.甘く見るべからざる『悪の組織』
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平成二七(2015)年七月一日 最終更新