偽ヒーローの作り方
特撮番組を盛り上げる要素の一つに「偽物」という存在がある。ショッカーライダーやにせウルトラセブン、にせアストラは特に有名だろう。ヒーローそっくりの存在が実在すれば、様々な恐怖が想像出来る。
まず「偽物の存在を感知していないケース」では、本物と信用している間に様々な謀略、工作を許すことになる(多くは本物に成り済まして悪事を行うことによる本物の信用失墜)。
そして「偽物の存在を感知しているケース」では、目の前にした存在を本物か偽物かに戸惑うことになる。特に両者が取っ組み合いを始めたらどっちに加勢していいか分からず、周囲の者達はオロオロすることになる。
また、偽物の中には、「本物をベースにして製造された存在」や、「特殊能力技能的にも本物になり切る」という者もいて、単純な戦闘能力だけでも充分恐ろしい者達もいた。
その一方で、「本物との相違がバレバレ」な者(←にも関わらず登場人物の大半はそれを見抜けない(苦笑))や、「本物と似た容姿を全く活かしていない」という者や、「いざ戦闘になったら弱過ぎてお話にならない」という者も数多く存在した(笑)。
ゆえに一口に「偽物」と云っても、その面白さ、脅威、狡猾さ、有効活用度、強さ、もたらした被害は千差万別である。本作ではそんな様々な「偽物」を検証したい。そして同時にこれは様々な「偽物」が溢れ返る現実社会への警鐘でもある。
1.ザラブ星人…相違はいつまでも通じず
2.にせウルトラセブン…恐怖の能力完コピ
3.エースロボット…嫌がらせの為だけに製造された存在
4.ショッカーライダー…本物×3の恐怖
5.シーラカンスキッド…同じ画面に2人いる!?
6.カメレオンファントマ…化ける意味無し!
7.ババルウ星人…特撮界のドッペルゲンガー
8.サンショウウオ獣人…肝心な部分を落とすなよ……
9.ドロリンゴ…せ、せこ過ぎる……
10.ガイナニンポー…本物がいるのに潜入。間抜けはどっちだ?
11.「偽物に惑わされない。」という問題。
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令和五(2023)年九月一五日 最終更新