仮面ライダーOOO全話解説

放映データ


スタッフ


キャスト
 渡部秀(火野映司/仮面ライダーOOO)、三浦涼介(アンク/泉信吾)、高田里穂(泉比奈)、岩永洋昭(伊達明/仮面ライダーバース)、君嶋麻耶(後藤慎太郎/仮面ライダーバース)、宇梶剛士(鴻上光生)、有末麻祐子(里中エリカ)、甲斐まり恵(白石知世子)、松本博之(ガメル)、山田悠介(ウヴァ)、橋本汰斗(カザリ)、未来穂香(メズール)、神尾佑(真木清人)、飛田光里(アンクロスト/人間態)


主題歌
「Anything Goes!」
作詞藤林聖子
作曲Tatsuo
編曲Tatsuo、中川幸太郎
大黒摩季
仮面ライダーOOOについて

「仮面ライダーOOO」主な登場人物

火野映司/仮面ライダーOOO(渡部秀)
 本作品の主人公。定職・貯金・住居も持たずに各地を放浪している21歳の青年。
 旅好きである母方の祖父に言われた「男はいつ死ぬか分からない。パンツだけは一張羅を履いておけ。」との言葉から、その日に履くパンツ・僅かな日銭だけを持って暮らしている。
 御人好しながら、どこか世の中を達観した様子さえみせるマイペースな性格。元は裕福な政治家一族の出身。学生時代から困った人を助け、世界中の子供達を救う事・世界を変える事を目標とし、多額の寄付・紛争地帯への旅を行ったが、その寄付を内戦の資金に利用されて情勢が悪化。その渦中で紛争地帯の村で心を通わせた少女を目の前で失った。
 その際、武装勢力の人質にされたが、政治家である家族の根回しによる金の力で釈放され、自分だけが助かる形になったが、一族が「戦地を救った勇敢な政治家の息子」という美談に仕立て上げてしまったことに耐え切れず、以来実家とは距離を置き、作中に実家関係者は誰も登場しなかった。
 その自分だけが無事に生還してしまったことに罪悪感を抱いた経験から自分自身の欲望・命に対する執着を失っている。故に周囲の願い・エゴを自らが引き受け、己の命さえ全く顧みない度を越えた自己犠牲精神はアンク・伊達から危険視されていた。
 より多くの欲望を許容出来る事から欲望の結晶であるオーメダルを使用しても暴走する事の無い「OOOの器」を持つOOOの最適合者、新たなる生命へと進化出来る「真のOOO」の資質を持つとして鴻上会長から期待をかけられていた。


伊達 明/仮面ライダーバース・初代(岩永光昭)
 仮面ライダーバース最初の装着者。30歳。職業は医師で、かつては世界各国で活動を行う医療チームに所属し、「戦う医者」の異名を取っていた。筋骨隆々とした体躯を持ち、大量のセルメダル・バースのマニュアルを収納したメダルタンクを肩から担いで持ち歩いている。
 性格は外見通りの豪快かつ大雑把。他人への説明も、マニュアル通読も「面倒」で片付け、バースの取り扱いも実戦で使い方を覚えていった。
 医者というだけあって自分自身に対する雑さとは裏腹に人を見る目を初めとした観察眼は鋭い。紛争地域でも自分達に撤収命令が出た時の事を危惧しており、現地に医療関係の学校を作る事を夢見ていた。誰に対しても友好的で、プライベート時・戦闘時を共にするが、映司の極端に自己犠牲的なスタンスに対しては、「目的が何も無いのに戦うのは不気味。」、「若いのに色んな事や自分からも引いてる。」として懐疑的に見ており、当初は深入りしないつもりだったが、人の良い本性から結局は放っておく事は出来なかった。
 アンクを最後まで「アンコ」と呼び、戦闘後にセルメダルを巡って喧嘩になることがしばしば。おでんが大好物で、砂漠にいても鍋を持ち込んで調理するほど。
 過去に紛争地帯での医療活動中に巻き込まれて頭を撃たれ、生還はしたものの左後頭部内に銃弾が残っている。生きているのが奇跡といえる状態でいつ脳が傷ついてもおかしくないが、摘出手術も非常にリスクが高い事から、海外の闇医者に手術を依頼しようと考え、「1億円」を目指して、鴻上会長のスカウトを受け、セルメダルの収集を目的に雇われた。
 金の為に働いていることをしばしば口にし、セルメダルに関しては報酬のためOOOにも渡さず自身が独占する事を公言しており、しばしばアンクと子供じみた奪い合いを展開。
 その一方で、バースとして戦う事を願う後藤の気持ちを察し、彼の戦闘能力の不足を指摘すると共に、「1億円稼いだら後を任せる。」と約束し、練習のためにバースバスターを預け時に協力をさせ、名コンビ化した。数々の激闘を経て、円満退職して1億円を手に入れて、手術の為に海外へ旅立った。その後、手術を終えて帰国し、再びグリード達との戦いに身を投じた。


後藤慎太郎/仮面ライダーバース・2代目(君島麻耶)
 初登場時は鴻上ファウンデーション所属のライドベンダー隊第1小隊長で、後に秘書補佐に降格。22歳。映司・アンクに接触し、ツールを提供すると同時に、彼等を監視する任務を負う。元警察のエリートだったが、「世界の平和を守る。」という理念に賛同して組織に入った。
 生真面目でプライドが高く、犯罪と見たら鴻上会長であっても許さない信念を持つ一方で、自らの「世界平和」という高い理想・グリードに対して無力な自らに葛藤する事も多い。
 またその理想高さから、世界平和より目先の人助けに奔走する映司がOOOに選ばれた事に不満を抱き、当初は鴻上会長がOOOを全面支援する方針にも反感を持ち、任務には忠実に取り組むものの、グリードであるアンクには敵意を剥き出しにしていた。
 だが、徐々に映司の直向きさこそが自分に足りない物と認識を改め、映司に協力し、アンクにも態度を軟化させていった。
 バースの力を手に入れる望みを持つも、開発者であるDr.真木に反発したため、バース装着者の地位を自ら蹴ることになり、クスクシエのアルバイト店員を経てから鴻上ファウンデーションに戻るという経過も辿った。
 その間、自分に替わってバース装着者となった伊達明に接近。指導を仰ぎ、鋭い洞察を受ける内につまらないプライドを捨て、柔軟な考え方を見せる様にもなり、鴻上ファウンデーションへ復帰する際には「ライドベンダー隊長」から「里中の補佐」という立場への降格を甘んじて受けた。後に治療の為に離日した伊達からバースの役割とその信念を引き継ぐ。
 肉弾戦では伊達に一歩譲るも、奇抜な発想・マニュアルを熟読する把握力・新パートナー里中とも徐々に呼吸を合わせた柔軟性で活躍。グリードとの戦いが終わった後は警察官に復帰した。


アンク(三浦涼介)
 映司に協力する鳥系グリード。石棺から最初に覚醒したが右前腕部しか実体化出来ず、腹いせにOOOドライバーと他のグリードのコアメダル数枚を横領。メダル集めに「利用出来る。」と判断した映司に自分のコアとドライバーを与えた。
 当初はヤミーの生成といった本来の能力を殆ど失っていたため、終盤までメダル収集・戦闘の殆どをOOOに依存していた。不完全な「モノ」でしかない自分を含めたグリードを脆い存在と嫌悪しており、世界を美しいと感じそれを味わう事が出来る「命」を持つ完全な存在へと進化するために、すべてのコアメダルを独占しようと暗躍。
 その目的から800年前も他のグリード達とは敵対、当時のOOOと結託したが、土壇場で裏切られ自分のコアを奪取されてしまう。最終的に当時のOOOがコアの力を制御出来ず暴走してしまい、自分のコアを取り戻そうと手を伸ばした結果、右腕・意識のみが身体から切り離され他のグリードと共に封印されてしまった。
 右手・体が別々に復活しているため、アンクはいくら自分のコアを取り込んでもそれ以上実体化する事が叶わず、完全復活のためには2人のアンクが一体化しなければならなくなっていた。
 右腕だけなら飛行して移動可能で、白ヤミー程度なら押さえ込む腕力を発揮するが、右腕だけの状態では行動が制限されるため、普段は泉信吾刑事の肉体に憑依して行動していた。宿主の頭に指を当てる事でその記憶を読み取る事が可能。この能力で得た泉刑事の知識を利用し、現代の社会・技術に順応した。映司と共に「クスクシエ」に居候。
 復活・憑依後に食べて初めて「美味い」と感じたアイスキャンディーを気に入って頻繁に口にしていた。ケチでがめつく計算高い性格で、常に相手に嫌味を言う毒舌家。
 基本的に人間の事は「欲望の塊。」と蔑んでおり、ヤミーの宿主の命も一切顧みず、映司の事もメダル収集のための手駒としか認識していなかったが、映司の揺らがない信念から、人命を軽視する形での効率的なメダル獲得は事実上不可能であり、自身が無力な事もあって、映司との関係はあくまで「ヤミーを倒す。」という一点でのみ繋がった均衡状態にあり、その点に関してはお互いの本質を誰よりも理解し合っている。


泉信吾(三浦涼介)
 グリードが起こした事件を追っていた、警視庁捜査一課の刑事。24歳。グリード復活直後の事情聴取で映司と知り合うも、遭遇したカマキリヤミーとの戦闘で瀕死の重傷を負い、アンクに身体を乗っ取られた。
 表向きには失踪扱いになり、後に事情を知った比奈によって休職扱いとなる。アンクが憑依すると整った黒髪から金髪の派手なヘアスタイルに変化。大抵は怪人態として右腕のアンクが実体化しているが、人間の腕に戻る事も可能。刑事としては優秀で、妹想いの優しい性格。鶏肉料理が好物であるため、鳥系グリードであるアンクとしては違和感を覚えている(笑)。
 憑依当初はアンクが離れると10分も持たない状態にあり、アンクの行動範囲を広げる道具であると同時に、映司を従わせる為の人質でもあった。だが徐々に治癒しており、アンクが憑いていなくとも生命に危機が及ぶ事態にはならなくなり、第41話にてアンクがアンク(ロスト)に取り込まれた後で意識を取り戻した際には危機を脱していた。


泉比奈(高田里穂)
 服飾系専門学校に通う少女で、信吾の妹。18歳。華奢な見た目とは裏腹に、260kgのライドベンダーを軽々と持ち上げる程の人並外れた怪力の持ち主で、それが元で「クスクシエ」のバイトに採用されるが、彼女自身にはコンプレックスの種。
 困っている人を放っておけない義侠心溢れる性格。両親は既に他界しているためか、唯一の家族である兄を慕っている。街中で困っていた映司を助けた事で偶然知り合い、後に映司から信吾がアンクに乗っ取られている事、ヤミーやOOOの存在を告げられる。ショックを受けながらも、映司を説得してクスクシエの住み込みバイトを了承させた。
 事情を知ってからはヤミーの探索を進んで手伝うことも多く、持ち前の怪力でグリードに立ち向かうこともある。
 当初はアンクを信吾と誤解したが、映司から事情を聞かされて以降はアンクを「信吾の生命を維持している怪物。」と認識し、アンクの見張り・抑止力となっている。また、それまでアイスキャンディーしか口にしていなかったアンクに、信吾の体調を維持させるためにアイスキャンディー以外の料理を食べさせている。映司やアンクと関わっていく内に、映司の歩んできた過去・他人に手を伸ばす彼自身の想いを理解していき、自分が映司に対して手を伸ばしたいと考えるようになり、アンクに対しても別離を拒むなど情が湧いていた。


白石知世子(甲斐まり恵)
 「クスクシエ」の店長。30歳。カラッとした面倒見の良い姉御肌の性格で、日頃は温厚だが、いざという時はかなり過激な性格が顔を見せる。その上腕っ節も強く、複数の警官と素手で戦える。バイトを名目に住所不定だった映司・アンクを強引に「クスクシエ」に下宿させている。
 容姿がDr.真木の死別した姉・仁美に生き写しであることから、Dr.真木に関心を抱かれている。グリードなどの戦いの事情は知らず、アンクについては映司から「悪い環境で育ったため汚い日本語しか話せない、世間知らずで引きこもりの外国人青年。」と吹き込まれており、実体化した姿を見ても店の特性上コスプレの類と解釈している。
 アンクを更生させるべく彼を「アンクちゃん」と呼び積極的かつ強引にコミュニケーションを図っており、アンクを閉口させる数少ない存在。終盤、一連の出来事を知った際にはあっさり信用し、すべてを受け入れた。


鴻上 光生(宇梶剛士)
 鴻上ファウンデーションの会長。43歳。強面の外見に似合わずケーキ作りが趣味で、会長室に最新のキッチン設備を設置している。「誕生」に至上の価値を見出しており、記念日・誕生日など何かにつけてバースデーケーキを作成し贈呈している。音楽も嗜んでおり、誕生日の歌をピアノで奏でる事もある。常に抑揚を付けた異様なテンションの口調で喋り、「素晴らしい!」、「ハッピー・バースデイ!」が口癖。
 人当たりは良いが、大企業の会長だけあって、交渉力ではアンクを手玉に取る程したたか。「欲望」が主要テーマとなっている同作においてもっと恐れを重視する人物で、現代を「飽和し伸び悩む世界」であると彼なりに憂いて「欲望による世界の再生」を目的として掲げ、欲望の結晶であるオーメダルを追い求めている。
 部下に関しては仕事に対する忠実さ・矜持以上に、それらを無視してでも自分の欲望に忠実でハングリー精神のある者を評価する。故に欲望に忠実なDr.真木の暗躍を察知しながら黙認し、「1億円」という純粋且つ単純明快な伊達を優遇する一方で、逆にプライドが邪魔して欲望に忠実になれない後藤を自己流の表現方法で激しく批判していたが、同時にその成長に期待もしていた。
 Dr.真木と違って人命を顧みない行動を取る様な非道な行いを、積極的に行うことはなかったが、甚大な人的被害が続出している中でも平然とする別の意味での危なさが付きまとった。映司に対してはより膨大な欲望を許容出来る「OOOの器」を持つ人間として期待をかけていた。


里中エリカ(有末麻祐子)
 鴻上光生の秘書。21歳。鴻上の仕事を補佐すると共に、映司達に彼のメッセージを伝える役目を負う。指令によっては、OOO・バース等の戦闘にも飛び込みエージェントとしての役割を果たす事もある。
 非常にクールな人物で、業務は常に無愛想な態度・派手な格好で行い、時間外労働を徹底的に拒む勤務態度だが、給料さえ出ればすべて「仕事」だと割り切り、いざ行動すると有能。最後には映司・後藤達にも仲間想いの一面を見せていた。
 細身の割にかなりの大食いで、会長室にいる時はたいてい鴻上が趣味で作るケーキの処理役を任されているが、自身は辛党。


真木 清人(神尾佑)
 第9話より登場。鴻上生体工学研究所の所長。35歳。ライドベンダーやバースといったメダルシステム開発の功労者。劇中では主に「博士」或いは「ドクター」の敬称で呼ばれる。
 小さな人形(設定名「キヨちゃん」)を常に携帯し、この人形に対して話しかける形でなければ他人と会話が出来ないほど依存しており、人形に何かしらの危害が及ぶと平静を失いパニックを起こす。
 鴻上会長とは正反対に、「終末」に大きな価値を見出しており、「物事は終わりを迎えて初めて完成する。」という考え方を理念とし、「世界に良き終わりをもたらす」事を使命として活動。大切なものほど「美しい内に終わらせるべき」とし、「良き終わりを。」が口癖。
 眼鏡をかけ、研究室内・外問わず、黒ずくめの服を着用。生気の少ない無表情を保ち、常に抑揚の少ない口調で無感情に話す。その技術力は非常に高い天才だが、己の研究以外には全く興味を示さず、「終わり」に価値観を見出している性格上、その過程でどれだけの犠牲が出ようと気に留めない酷薄な性格・言動は幾度となく映司の怒りを買った。
 研究対象を「観察」する事を好む反面、他人に触られる事・自分が観察される事を何よりも嫌う潔癖症。幼少期に両親を失い、年の離れた姉である仁美によって育てられており、彼女にだけは心を開いていた。しかし自身の結婚により真木を疎ましく思う様になった仁美が自分を突き放した事から、仁美の眠る寝室に火を放って彼女を焼き殺し、「醜く変わる前に、美しく優しい内に完成させる。」という歪んだ使命感に取り付かれる様になった。人形は、殺害の直前に「自分の代わりと思え」と仁美から押し付けられた物。
 鴻上会長から大いに優遇されていたが、目的の為なら誰とでも組み、財団出奔前からもカザリと密会。後藤を唆し、最後には暴走を期待してグリード陣営に着いた(その際、伊達やアンクも勧誘)。
 伊達経由で姉に容姿が生き写しである知世子の存在を知り対面した結果、姉に関する忌まわしい記憶を思い出し、改めて世界の終末の「使命」を再確認。大量のカンドロイド・研究室の絵画・恐竜系コアメダルを持ち出し、財団と完全に決別してカザリに付く。
 その後カザリの能力によって自分自身に恐竜系コアを投入してその「器」となり、グリードの誰かを完全復活・暴走させた後、最後に自身がそのグリードを始末する事で世界を「無」に帰そうとした。


ウヴァ(山田悠介)
 昆虫系グリード。本来の姿はクワガタムシの顎状の角・カマキリの鎌や複眼・節足的な突起に覆われたボディを持つ。人間態は緑のジャケットを着たオールバックの青年。
 バッタの如き跳躍力・昆虫特有の敏捷性を活かし右腕の2本の鎌を用いる強襲戦を行う他、角から広範囲に緑色の雷撃を放つ特殊能力を備える。昆虫型故に炎に弱い事がアンクから語られている。直情的かつ激情家で、思慮が欠ける性格はアンク・カザリに見透かされており、手玉に取られる事も多い。一方で転換する状況を受け止め対応する柔軟さは持ち合わせている。
 執念深さ・しぶとさは並大抵の物でなく、コアメダル1枚のみでもセルメダル無しで行動したり、僅か3枚のコアメダル(グリードはメダルが4枚以下になると全身が不完全となる)で上半身を復活させたりしている。また、目的のために度々裏切り・結託を繰り返している。


カザリ(橋本汰斗)
 猫系グリード。本来の姿はドレッドヘアー状に編まれたライオンの様な鬣や鋭い牙・トラの様な縞模様のボディを黒いパンクパッションで包んだ容姿をしている。当初はコア7枚で下半身がセルメンで復活。人間態は黄色の上着を着た銀髪の青年。チーターの如き素早い身のこなし・瞬発力を活かして接近し、伸縮自在の鉤爪を用いる白兵戦を行う他、巨大な黄色の竜巻を発生させる能力を備える。
 普段は髪の毛を弄るなど気だるそうな言動が目立つが、実際はアンク以上に腹黒い策略家で、他者の物を奪う事に快感を覚える性格。また平然と裏切り・騙し討ちも行うため、他のグリード達からも殆ど信頼されていない。基本的には「慎重」であるが、虚栄心・自己顕示欲が強い傾向があり、相手より優位になると慢心し軽率な行動を起こし、足元をすくわれている。
 自分達と関係ないメダルの動きから早々にメダルの争奪戦にOOO・グリード以外の第3勢力が存在する事を察知し、鴻上ファウンデーションへと辿り着き陰でDr.真木と接触。彼の研究・観察への協力と引き換えに鴻上から渡されるメダルを自身に提供するという契約を交わして結託した。
 ガメル・メズールの犠牲から得たコアおよび研究成果を「進化」と称して応用し、暴走を回避するための調整を考慮しながら重量系・水棲系コアを取り込む事で、合成系ヤミーの生成・高圧水流・重力操作などの新たな能力を獲得していく。アンク(ロスト)・Dr.真木と共に集団を結成し、後に復活したガメル・メズールをも仲間に引き入れ、事実上最も勢力を持ったグリードとなっていた。


ガメル(松本博之)
 重量系グリード。本来の姿はゾウの牙と鼻・サイの角を備えた頭部・ゴリラの腕・ゾウの脚部を兼ねた厚い皮膚で覆われた屈強なボディを持ち、右腕にサイの角の様な突起・左腕に砲門の様な武装をしている。当初はコア7枚で上半身がセルメンで復活。人間態はグレーの服を着た長身の男。グリード随一の怪力・頑健さを誇る。
 口調は片言で動作も鈍重。悪意を持って動く訳ではないが、最も自分の欲望に忠実なグリードであり、何の打算もなく遊び感覚でヤミーを暴れさせ、常にその場の思いつきで行動するなど、精神年齢は幼児に近い。
 また自分に過保護なメズールを慕っており、行動原理が殆ど彼女に依存している(そのことをよくカザリに利用されたり、唆されたりした)。自分のコアメダルへの執着が少ないなど、グリードとしては変わり者。駄菓子が好きで、よく駄菓子の箱を抱え込んで食べているが、実際には味覚が無く、間違えて玩具を食べてしまってもその事に気づかなかった。


メズール(未来穂香)
 水棲系グリードで、グリードの紅一点。本来の姿はシャチを模した頭部・ウナギが巻き付いた様な首元・ウナギが描かれているタコを模したマント・タコの吸盤状の意匠がある脚部に加え、全体的に流線的なフォルムが目立つ。当初はコア8枚の上半身がセルメンで復活し、マントの模様も無地となっている。人間態は青を基調としたセーラー服、もしくは洋服を着た少女。
 身体の柔軟性を活かした軽い身のこなしで敵を翻弄する戦法を得意とする。周囲に存在する水を自在に操る能力を備え、掌からは高圧水流を放って攻撃する。調節次第では切断攻撃も可能で、マントは鞭の様に変化させる事も可能。水棲系ヤミーと共に高熱に弱い。
 穏やかな物腰で面倒見が良いが、グリードには愛情が希薄なため表面をなぞっているだけに過ぎず、高いプライドから基本的に他者の事は目下の存在として見下している。
 仲間の調和を優先しており、他のグリードに獲得したセルメダルを供給し、時には仲介するなどグリードの統率役を担う。特に精神的に幼いガメルに対しては姉か母親の様に接するが、それは実際には自分自身が擬似的に「愛情」に満足するための「ままごと」である。
 現代から干渉した映司・真木を「○○の坊や」と呼ぶ。


アンク・ロスト(飛田光里)
 物語後半から登場する「アンクの片割れ」。映司と行動を共にするアンクとは存在は同一であるものの異なる自我を持つ。800年前にOOOの暴走時に右腕と分離して本来人格が存在しなかったはずの身体に「自分=アンクを取り込み一体化したい」という欲望が生まれ、独立した自我が生じた存在。
 ミイラ状態のまま鴻上会長の手によって日本に持ち出され、コンドル・コアを抜き取られた事が信号刺激となり覚醒した。なお分離したアンク等が融合した場合には、アンク(右腕)は「弱い方の人格が消える。」と推測している。当初はその時点でアンクが所有するメダル以外すべてのコア(5枚)を取り込んでおり、右腕・顔の右半分はセルメンとなっている。露出している内皮は他のグリードとは異なり、紫色であるのが特徴。
 人間態は小学校高学年あたりの少年。飛翔・戦闘能力・ヤミーの生成など、本来グリードとして持ち得る能力はこちらに受け継がれている。
 当初は己の欲望に従いアンクの捜索のみを目的とし、鳥系成長ヤミーを生み出して活動を開始する。OOO・アンク・カザリと邂逅した後、彼を利用しようと考えたカザリに言われるがまま仲間に加わった。乱暴かつ毒舌家であるアンクとは異なり、幼い子供の様な口調で話す寡黙な性格だったが、後にカザリも驚く程の急速な精神面での成長を見せる様になり、アンクと同様の策略家としての人格を確立していった。




悪の組織考・「仮面ライダーOOO」編
 『仮面ライダーOOO』に登場する敵は、所謂「組織」ではなく、疑似生命体の集団である。

「グリード」とは
 7つの大罪の一つ「強欲」(greed)の名を冠し、個体ごとに9枚(3種×3枚)のコアメダルを核、大量のセルメダルを細胞として構成された、人間の「欲望」を糧に力を増大させる擬似生命体。
 800年前に10枚(2種×3枚・1種×4枚)作られたコアから1枚を抜き取り、9という「欠けた」数字にした結果「足りないが故に満たしたい」という欲望が生まれ、その欲望が進化して自律意志を持ちメダルを肉体として誕生した。
 800年前コアを求めた当時のOOOに敗北し、メダルへと還元された状態で石棺に封印されていたが、現代に甦り活動を再開した。OOOがコアメダル3つを駆使して戦うのに対し、グリードである彼らも「あらゆる生物の姿をした怪物達の王達」と言える存在のため、彼らも一種の「OOO(王S)」と言える。核であるコアメダルが9枚未満であると、装甲が欠けて茶や紫の肌が露出した「セルメン」と呼ばれる不完全な状態となる。

グリードの形態
 オーメダルと同様鳥系・昆虫系・猫系・重量系・水棲系など、各々はそれぞれの種族に属する複数の動物の特徴を備えている。
 人間の欲望を感知して自分のセルと融合させることでヤミーを創り出し、セルを増やして己の糧とする。ヤミーを遥かに超える戦闘力を持ち、自身の身体をメダルに戻しての神出鬼没な移動が可能。また、彼等が現れる場所にはそれぞれのイメージカラーの布が垂れ下がる。
 尚、OOOの必殺技の直撃など大きなダメージを受けると、身体を維持できなくなりメダルとしてバラバラに飛散するが、その状態でも意識は消失せず残ったコアに残り、一定以上のコアとセルを用いることで再度復活することが可能。本来コア自体は消滅することがない為「不滅」の存在であるが、意識を内包したコアが破壊された場合には人格ごと消滅、単なるメダルとなり2度と復活出来なくなる。
 「足りないが故に満たしたい。」という欲望が起源であり存在理由であるが、逆にその欲望が満たされる喜びを感じることの出来る肉体的及び精神的機能が退化してしまっており、その結果満たされることのない欲望が否応なしに加速されてただ欲し続けることしか出来ない存在と化している。故にメダルが9枚揃い完全復活を果たした際には、満たされない根深い欲望から人間諸共足りないものを欲して食らい、やがて世界そのものを食らい尽くしてしまう。
 アンクを除く4体のグリードが、この状態で復活。足りないメダルを集めて完全体となる為、ヤミーによってセルを集めるとともに、アンクが持ち去ったコアを執拗に付け狙う。
 一方でアンクや鴻上ファウンデーションらもグリードが持つコアの奪取を狙っており、三つ巴の争奪戦が展開される。尚、自分以外のコアを吸収してパワーアップすることも可能だが、何枚メダルがあろうと自分のメダル9枚が揃っていない限り完全復活には至らず、メダルの力を完全に制御することは出来ない。
 また、アンクと恐竜グリードは、コアメダルの代用品として、欲望の源泉である人間を核に据えているため、コアメダルが少ない状態でも完全態に到っており、映司グリードはストーリーの展開上、すべてのコアメダルを手に入れて完全態になることはなかった。
 アンク以外の4体は復活した当初は怪人態のまま暴れていたが、人間社会で目立つことを避けるため、間もなくアンクを真似て人間の姿に変化して行動するようになる。ヤミーの宿主を見抜けるアンクも、人間に変化したグリードは見抜くことが出来ない。



「ヤミー」とは
 グリードが自身を構成するセルメダルと人間(以下、「宿主」と表記。作中では「ヤミーの親」と呼称される)の欲望によって造り出す、彼らの分身とも言える怪人。名前の由来は「美味しそう」という意味の英語である。

ヤミーの形態
 基本的には、グリードが目をつけた宿主にメダルの投入口を作り、そこにセルを投入することで誕生(ただし欲望が小さ過ぎるとヤミーが生み出せない)し、宿主の欲望に基づいた行動を取ることによって体内のセルを増殖させ、グリードにそれ等を譲渡する。
 ヤミーを誕生させる触媒となった宿主には、基本的に肉体的な損傷はないが、中にはヤミーを生み出した記憶や自覚がなく、更には抑制力を失って禁断症状のようにその根本となる欲に依存する者もいる。その肉体は大量のセルで構成されているため、攻撃を受けると傷口からメダルが溢れ出し、必殺技などで完全に滅せられると大量のメダルに戻る。また、グリードにセルを譲渡する時も、自らの肉体をメダルに還元して消滅する。
 一部のヤミーは、親となるグリードと同じ属性の自然要素を用いた攻撃を持つ者もいる。個体の名称は「(動物の和名)ヤミー」。スーツ造形のものと、CG合成によるヤミーの2種類が存在し、前者はベルトをした人間型の動物の姿をし、後者はモチーフとなった動物そのものに「欲望を掴む」ことを暗喩する手が体の各所に配されている。どちらも人のような顔が付いているのが特徴である。
 尚、生み出すグリードによって下記の様に分類され、そのヤミーの成長方法(欲望を収集する手段)が異なる。後藤はこの分類を「属性」と称している。

  • 昆虫系成長ヤミー
     ウヴァによって生み出される。セルを宿主に投入すると、ミイラのような白ヤミーという姿で宿主から分離して誕生。宿主が抱く「欲望」を満たす為の行動を、ヤミーが替わりに実行することで成長、独自の姿に変化する。欲望が、「欲しい」という「物欲」である場合はその対象(物体だけでなく才能などの概念も含む)を摂取、「したい、なりたい」という「欲求」であった場合はそれに基づいた「行動」を実行することで成長する。
     また、素になった欲望が複数の強い思いが秘められた多重構造であった場合、成長するにしたがって2体以上のヤミーに分離してしまうこともある。成長スピードが早く短時間にセルメダルを稼げるが、自分以外の者に奪われる危険性もあるため、大抵はヤミーの作り主であるウヴァが自ら戦線に出てきてサポートする。なお、成体は会話が可能な程知能が高い個体が多く、メダル収集の他、刺客として送り込まれることもある。

  • 猫系成長ヤミー
     カザリによって生み出される。セルを投与した宿主に白ヤミーの段階で寄生し、欲求のままに暴走させ、満たされた欲望を直接摂取して成長する。寄生された宿主は欲望を暴走させるが、場合によっては本人が満足と判断していても、ヤミーが勝手に暴走し続けることもあるため、他のタイプよりも宿主への危険性が高い。成長し切ると逆に宿主を己の体内に取り込んでしまうため、宿主を体内から救出した上で倒さなければならない。
     また、宿主を拘束するなどして動きを止め、禁断症状状態にして分離させる方法もある。その特性上、人命を最優先する映司にとっては最も戦い辛いタイプである。尚、成体はモチーフとなった生物に加えて、宿主の容姿・欲望に基づいた外見を取るのが特徴。

  • 重量系成長ヤミー
     ガメルによって生み出される。人間ではなくガメルが自身にセルを投入することで、最初から成長体で誕生。生み出す起因となったガメル自身の「欲求」(その場の思いつき)を満足させる為に行動する。ガメルと同様、鈍重ながらもアンクに「頑丈なのが取り柄」と言われるほど耐久力に優れており、後述の合成系ヤミーにもその性質が反映されている。生み出す際セルを大量に消費する必要があるが、満たした欲望の受け皿が自分自身であることから増殖したメダルは直接ガメルの体に蓄積され、後でヤミーから回収する手間がなく奪われる危険性も少ない。
     逆にヤミーそのもののセルは能力を使う度消費されていくため、このヤミーを倒しても得られるメダルは1枚だけである。また、すぐに成長体として誕生することから、現場での戦力確保を目的に生み出させられることもある。

  • 水棲系成長ヤミー
     メズールによって生み出される。セルを投与した宿主の近くに「巣」を作り、宿主の欲望を糧に巣の中で無数の卵を成長させる(故に白ヤミーの段階を経ない)。巣と卵は周囲の風景に溶け込むよう擬態しているため、孵化するまでは機械などを使用しない限り人間には認識出来ない。
     成長に時間がかかるものの、一度に大量のヤミーが誕生するため、効率よく大量にセルを集められるメリットがある。ただし、卵の状態のヤミーは無力であるため、より親の選別が重要となる。

  • 鳥系成長ヤミー
     アンク及びアンク(ロスト)によって生み出される。セルを投入した宿主から白ヤミーとして分離し、その欲望に基づいた行動を起こすなどウヴァの昆虫系ヤミーと類似している。宿主の思い入れがある『巣』を拠点にして、宿主の欲望を満たす為に「餌」を運ぶという親鳥のようなプロセスを取り、場合によっては宿主の欲望を暴走させるという特徴がある。
     また、白ヤミーから成長する際、鳥の卵から再生されるようなエフェクトがかかる。

  • 合成系成長ヤミー
     複数の属性を組み合わせることで誕生した新種のヤミー。劇中ではカザリが別属性のコアを取り込むことで単独で作った個体と、メズールが自身の欲望をヤミーの素とするガメルにセルを投入することで作った個体が登場する。育成方法は特に決まっておらず様々なグリードの用いる方法で育つ。
     成長後の姿が2種類の異なる生物をモチーフとしており、両者の特性を備えるため戦闘力が上がっているだけでなく、一方の弱点を他方の性質によって無効化するため、よりOOOを苦戦させる存在となっている。

  • 戦闘員系ヤミー
     打倒仮面ライダーを願う千堂院/ショッカー骨戦闘員の欲望が肥大した事によって、繁殖していた合成獣系ヤミーの卵から孵った特殊なヤミー。宿主であるショッカー骨戦闘員の命令に忠実であり、「出動!!」の掛け声で一斉に現れる他、最低でも屑ヤミー以上の能力を有して主にスティックを用いて戦闘する。劇中、骨戦闘員本人もナイフを手に参戦しており、元ショッカー所属なだけあって格闘術の心得がある。
     歴代シリーズに登場した戦闘員の姿を冠してはいるが実体はセルメダルで形成された複製に過ぎず、カザリがそれ目当てと気づいた骨戦闘員は利用された事に憤怒し、OOOに加勢している。

  • 恐竜系成長ヤミー
     恐竜系コアを投入され、その「器」となったDr.真木によって生み出される。人間ではなく物体にセルを投入することで最初から成長体で誕生。公式では「恐竜」系となっているがモチーフは恐竜に限らず、その他の絶滅種および幻想生物、即ち本来現世には「存在しない」生物すべてが該当。
     恐竜系コアが「存在しない」生物の特徴によって「無」の欲望を持つことから、周囲の欲望を「無」に返すことを行動原理とし、セル=欲望の増幅ではなく純粋な破壊活動を行う。破壊活動の内容は媒体となったものに込められた想いによって左右されるが、大抵はDr.真木が自分の所有物から作り出すため無差別殺人や刺客としての役割が多い。他系統のヤミーよりも遥かに高い戦闘能力を持つ。

  • 屑ヤミー
     グリードがセルを半分に割って生み出す下級のヤミー。作中ではウヴァのみ使用。外見は白ヤミーと酷似しているが、包帯の巻かれている面積が狭く、顔の中心に黒丸があるなどの差異がある。物理攻撃に対しては即座に復帰する耐久力を持つが、白ヤミー以上に鈍重で、OOOの特殊攻撃や人間の対物火器などには耐性がなく、直接の戦闘力も皆無。
     しかし、宿主が要らずに量産が容易(1枚につき2体)なことに加え、破損したメダル故にグリードでも気配を感知できず隠密行動時に発見される危険性も少ないというメリットがあり、陽動や時間稼ぎに利用される戦闘員の他、大量の人間に寄生させることにより時間をかけながらも秘密裏にセルを儲けていくといった役割を担う。
     



    放映開始前 (個人的な)歓喜と落胆
     まずこの『仮面ライダーOOO』放映に当たって、シルバータイタンは、正確には菜根道場道場主は凄まじい喜びに打ち震えながら、同時に大きな脱力感に襲われてもいる。
     それはこの作品の主題歌を歌うのが大黒摩季さん(以下、「摩季ネェ」)ということにある。

     菜根道場道場主の、もう1つの分身・ダンエモンは道場内の楽曲房にて4人のアーティストを応援しているが、摩季ネェはその筆頭で、摩季ネェが主題歌を歌うと知った時、ダンエモンとして、シルバータイタンとして凄まじい喜びに打ち震えた。だが、『仮面ライダーOOO』の放映が始まる11日前(2010年8月25日)、摩季ネェは病気療養の為、無期限活動休止に入った…………。
     長年愛好してきた仮面ライダーワールドに摩季ネェが大きく関わることになった喜びと、その摩季ネェと次いつ会えるか分からない失望(←誇張ではない!ダンエモンは27回ライブに参加し、直接対話も複数回果たし、顔とハンドルネームを完全に覚えられているのだ!)という相反する2つの感情が同時に心に圧し掛かって来たのである。

     何せ、前作『仮面ライダーW』では主題歌を歌った上木彩矢さんとTAKUYA氏が特別出演したこともあったので、摩季ネェが活動休止状態でなければ『仮面ライダーOOO』に客演することも充分に考えられる。
     いずれにせよ、正負共に大いなる想いを抱いて視聴することになったこの作品、歴代作品に負けず力を入れて拝聴する次第である。




    放映リスト及び解説
    話数 サブタイトルON AIRメインの対戦・決着ヤミー・グリード
    第1話 メダルとパンツと謎の腕2010/09/05カマキリヤミー
    第2話 欲望とアイスとプレゼント2010/09/12オトシブミヤミー
    第3話 ネコと進化と食いしん坊2010/09/19ネコヤミー
    第4話 疑いと写メと救いの手2010/09/27
    第5話 追いかけっこと巣とセレブ2010/10/03ピラニアヤミー
    第6話 お洋服と契約と最強コンボ2010/10/10
    第7話 ダメ亭主と罠と大当たり2010/10/17バイソンヤミー
    第8話 サボリと無欲と休憩中2010/10/24
    第9話 ずぶぬれと過去と灼熱コンボ2010/10/31サメヤミー
    第10話 拳と実験と超バイク2010/11/14
    第11話 旅人とアゲハ蝶と有名人2010/11/21アゲハヤミー
    第12話 ウナギと世界と重力コンボ2010/11/28
    第13話 シャム猫とストレスと天才外科医2010/12/05シャムネコヤミー
    第14話 プライドと手術と秘密2010/12/12
    第15話 メダル争奪と輸送車と器2010/012/19リクガメヤミー
    第16話 終末とグリードと新ライダー2010/12/26巨大グリード暴走態
    第17話 剣道少女とおでんと分離ヤミー2011/01/09カブトヤミー、クワガタヤミー
    第18話 破壊と理由とウナギムチ2011/01/16クワガタヤミー
    第19話 赤いメダルと刑事と裏切り2011/01/23ライオンクラゲヤミー、クラゲヤミー
    第20話 囮と資格と炎のコンボ2011/01/30
    第21話 バッタと親子と正義の味方2011/02/06バッタヤミー
    第22話 チョコと信念と正義の力2011/02/13
    第23話 キレイと卵と眠る欲望2011/02/20エイヤミー、エイサイヤミー
    第24話 思い出と恋と海のコンボ2011/02/27エイヤミー、エイサイヤミー、イトマキエイヤミー
    第25話 ボクサーと左手と鳥ヤミー2011/03/06オウムヤミー(青)
    第26話 アンクとリングと全部のせ2011/03/20
    第27話 1000と映画と戦闘員2011/03/27オウムヤミー(赤)、イカジャガーヤミー
    第28話 1000と仮面ライダーと誕生日2011/04/03イカジャガーヤミー
    第29話 姉と博士(ドクター)とアンクの真実2011/04/10シャチパンダヤミー
    第30話 王とパンダと炎の記憶2011/04/17
    第31話 恩返しとたくらみと紫のメダル2011/04/24クロアゲハヤミー
    第32話 新グリードと空白と無敵のコンボ2011/05/01プテラノドンヤミー(雄)、プテラノドンヤミー(雌)
    第33話 友情と暴走と残されたベルト2011/05/08プテラノドンヤミー(雄)、フクロウヤミー
    第34話 親友と利用とその関係2011/05/15フクロウヤミー
    第35話 夢と兄とバースの秘密2011/05/22ユニコーンヤミー
    第36話 壊れた夢と身体とグリード復活2011/05/29
    第37話 眠りと1億とバース転職2011/06/05ウニアルマジロヤミー
    第38話 事情と別れと涙のバース2011/06/12
    第39話 悪夢と監視カメラとアンクの逆襲2011/06/26軍鶏ヤミー
    第40話 支配と誕生会と消えるアンク2011/07/03
    第41話 兄妹と救出と映司去る2011/07/10アンキロザウスルヤミー
    第42話 氷とグリード化と砕けた翼2011/07/17アンキロザウスルヤミー、アンク(完全体)
    第43話 ハゲタカと対立とアンクリターンズ2011/07/24ハゲタカヤミー
    第44話 全員集合と完全復活と君の欲2011/07/31カザリ
    第45話 奇襲とプロトバースと愛の欲望2011/08/07メズール
    第46話 映司グリードとWバースとアンクの欲望2011/08/14ガメル
    第47話 赤いヒビと満足と映司の器2011/08/21
    第48話 明日のメダルとパンツと掴む腕2011/08/28ウヴァ、恐竜グリード、メダルの器暴走形態


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    平成三〇(2018)年八月四日 最終更新