ウルトラマンレオ全話解説
放映データ
- 製作/東映、テレビ朝日
- 全51話
- 1974年4月12日〜1975年3月28日
スタッフ
- プロデューサー/円谷粲、熊谷健、橋本洋二(TBS)、熊谷国雄(TBS映画部)
- 監督/真船禎、深沢清澄、東條昭平、外山徹、筧正典、前田勲、山本正孝、大木淳、中川信夫、岡村精、山際永三
- 脚本/田口成光、阿井文瓶、土門鉄郎、若槻文三、奥津啓二郎、石堂淑朗
- 特撮監督/高野宏一、矢島信男、東條昭平、大木淳、吉村善之
キャスト
真夏竜(おヽとりゲン/ウルトラマンレオ)、森次晃嗣(モロボシ・ダン/ウルトラセブン)、黒田宗(黒田明雄)、柳沢優一(青島一郎)、大島健二(赤石清彦)、新玉恭子(桃井晴子)、三田美枝子(白川純子)、平沢信夫(平山あつし)、手塚茂夫(佐藤大介)、白土純(松坂雅治)、朝倉隆(梶田一平)、藍とも子(松木晴子)、神田隆(高倉司令長官)、大村正司(藤木悠)、丘野かおり(山口百子)、伊藤幸雄(野村猛)、新井つねひろ(梅田トオル)、富永美子(梅田カオル)、春川ますみ(美山咲子)、奈良富士子(美山いずみ)、杉田かおる(美山あゆみ)、大林丈史(ブラック指令)、ナレーター(瑳川哲朗)
主題歌(第1話〜第13話) 「ウルトラマンレオ」 作詞 阿久悠 作曲 川口真 編曲 川口真 歌 おヽとりゲン、少年少女合唱団みずうみ
主題歌(第14話〜第51話) 「戦え!ウルトラマンレオ」 作詞 阿久悠 作曲 川口真 編曲 川口真 歌 ヒデタ樹、少年少女合唱団みずうみ
ウルトラマンレオについて
ウルトラシリーズ7作目にして、所謂、第2期ウルトラシリーズとしては4作目にして最終作となり、放映当時は何かと苦しんだ作品だった。
立ち位置からしても、ウルトラ兄弟に加えて両親までが幅を利かせ、明るい作風も人気のあった『ウルトラマンタロウ』の後継というだけで相当な重圧は有ったことは想像に難くなく、また当時の石油危機の影響から火薬類の使用に関しても制限が掛かった中でのスタートだった。
企画書には「骨肉相食む人間ドラマ」という方針が、シナリオ表紙には「生きる厳しさと哀しさを鮮烈に謳う」のキャッチコピーが掲げられ、周知の通り、主人公・おゝとりゲンが強敵や周囲の人間達との軋轢によって過酷な状況に追い込まれて苦悩し、成長していくストーリーとなった。一般に本作が「暗いシリーズ」と言われるのもそこにある。
その様な企画と時代背景の中、本作はこれまでと徹底した差別化が図られた。勿論、差別化自体はどの作品にもあるのだが、ヒーローの出自(M78星雲人ではなく、L77星人)からして異なっていたことが作風に大きな影響を与えている。
レオは他のウルトラ兄弟と故郷が異なるだけでなく、その故郷は既に失われている。またレオは光線技よりも格闘技に重きを置いた戦闘スタイルで、スポ根カラーが強かったが、これには当時の空手・カンフー映画ブームの影響が見られる。
また正義のチームMACの隊長が変身出来なくなったウルトラセブン=モロボシ・ダンというのも前代未聞で、このことが「2人の宇宙人」という他の作品にはなかなか見られない人間関係の常態化を為し、ストーリーにも大きく影響した。
ただ、これらの差別化もハードな展開が、前作の明るい作風からの落差としてマイナスに影響し、1クール目の視聴率は14.1%という低迷ぶりで、最終的な年間平均視聴率は10.9%に留まった(←平成・令和の世では決して悪い数値ではないが、当時のウルトラシリーズと比較するとかなり低い)。
それゆえ2クール目以降は過酷な特訓描写は徐々に減少し、「怪奇シリーズ」や「民話シリーズ」と言ったテコ入れが行われ、メンバーが流動的なMACにおいてもゲンに温かく接したり、同格の立場で接する隊員が増えたりした。
だが視聴率低迷と石油危機による物価高騰等により、番組は制作費の緊縮を余儀なくされ、番組は大幅な路線変更を強いられ、円盤生物シリーズへの移行に繋がった。
本作をもって第2期ウルトラシリーズは終了となったが、脚本の田口成光氏によると本作が前作の視聴率を越えないことは予想がついており、当初からシリーズに区切りをつけることが決まっていたと証言している。
『ウルトラマンレオ』主な登場人物
おヽとりゲン/ウルトラマンレオ(真夏竜)
本作の主人公。ウルトラマンレオが地球人に変身した姿で、外見年齢は20歳。明るい好青年で面倒見や人当たりも良く、地球を「第二の故郷」として愛している。MACでの背番号は「7」。
L77星にて、同星の王子だったが、母星はマグマ星人と双子怪獣による蹂躙を受けて滅亡。両親、双子の弟を初めとする故郷の仲間達すべてと生き別れ、死に別れとなり、放浪の果て、故郷と似た星である地球に辿り着いた。
そして地球を「第2の故郷」にして、「唯一の故郷」として骨を埋める決意を固め、城南スポーツセンターに指導員として勤務していた。
ウルトラセブン=モロボシ・ダンの危機を救った際、変身能力を失ったダンに地球の守りを託され、彼の推薦で宇宙パトロール隊MACに入隊。非番の時には、スポーツセンターの指導員として活動している。
人間体でも優れた身体能力や超感覚を見せるが、戦闘経験が浅く、時には若さゆえの感情的な判断で不適切な行動を取り、当初は他の隊員達に非難されて確執を生むことも多かった。
しかし、このような人間関係における逆境や、ダンの課す厳しい特訓と数多くの孤独な戦いに耐え抜くことで、自らの素質を磨いて成長していくと同時に、次第に戦闘能力も人格も向上させ、MACの仲間達と打ち解け合っていきながら、地球を守り抜いていった。
第40話でMACが全滅した後は美山家に居候し、民間人の立場で円盤生物と戦った(元MAC隊員故に、円盤生物の調査等にも顔が利いていた)。円盤生物との戦いの中でも苦悩することもあったが、美山家の人々の支えや戦いを通して、更に一回り成長する。
第51話で、最強且つ最後の円盤生物ブラックエンドを倒し、円盤生物を送り込んでいた惑星ブラックスターも壊滅させた後、本当の故郷と決めた地球の平和を一人の地球人として確かめるべく、ヨットに乗って旅立っていった。
モロボシ・ダン/ウルトラセブン(森次晃嗣)
元ウルトラ警備隊の隊員にしてMACアジア本部の隊長。背番号は「1」。ウルトラマンタロウの後を継いで地球防衛の任を受け再来したウルトラセブンの地球人としての姿であり、その正体はMAC内ではゲン=レオしか知らない。
第1話でセブンとなって双子怪獣ブラックギラス・レッドギラスとの戦闘中に右脚を折られる。以降はレオ=ゲンに地球を守ってもらうべく、戦友として、師匠として厳しい特訓を課して彼を鍛え上げていく。
この時の負傷で仕込み杖を常用するようになり、これには銃やガスなどの機能が搭載された万能武器として多岐に使用されたが、その攻撃は星人以上にゲンが受けていた(笑)。
また、ウルトラマンとして残された唯一の能力であるウルトラ念力で相手の動きを封じることも可能であるが、長時間の使用は肉体的・精神的負荷が大きく、寿命を縮めてしまうというリスクを持つ。
第40話でMACがシルバーブルーメの襲撃を受けて全滅した際に行方不明となったが、のちにウルトラの母に救出されていたことが『ウルトラマンメビウス』で判明した。
企画当初、MAC隊長は「川上鉄太郎」という名前の地球人であり、ゲンの正体を知った川上がゲン=レオを鍛え、そして協力するという設定であった。
川上役にはセブン人気を利用せんとして森次晃嗣氏を起用する予定だったが、森次氏がウルトラシリーズでダン以外の役を演じることに異を唱え、出演に難色を示した。制作側は隊長をダンに変更して再度オファーを行って了承を得たが、その結果、第1話でダンがセブンへの変身能力を失う設定が加わった。
森次氏は後年、自伝にて、当時の自分のこだわりの為にMACが弱くなってしまったのかも知れないと回想している。
黒田明雄 (黒田宗)
登場期間は第1〜8話。MACアジア本部の初代副隊長格で背番号は「3」。機械整備を得意とし、第3話ではマッキーのエンジン換装を行った。ゲンに対しては先輩風を吹かせる面もあったものの、本人なりにゲンを気遣っていた。
青島一郎(柳沢優一)
登場期間は第1〜16話。MACアジア本部の初期メンバーで、格闘が得意。背番号は「5」で、副隊長格の黒田を呼び捨てにしていたので、彼に次ぐ立場にあると思われる。
喜怒哀楽が激しい性格で、血の気が多く怒りっぽいためか、ゲンとよく対立(故に初期メンバーの中では一番目立った)。だが決して分からず屋ではなく、誤解が解けた後はさばさばしていた。
第13話では殺人の嫌疑が晴れたゲンにいち早くその報を知らせようと必死になるなど、彼もまた彼なりにゲンを気遣っていた。『ウルトラマンA』の山中に近い存在(名前も同名の「一郎」である)。
赤石清彦(大島健二)
登場期間は第1〜16話。MACアジア本部の初期メンバーの1人。背番号は「6」。無口・無表情で、初期メンバーの中ではあまり目立たない。メカニックに関する知識が豊富らしい。黒田・青島よりも明らかに若年で彼等に敬語を使っていた。
桃井晴子(新玉恭子)
登場期間は第1〜16話。MACアジア本部の初期メンバーの1人。背番号は「9」。本部でのオペレーターを担当しているが、現場に赴くことも多い。設定では18歳で最年少の隊員。
目立たない。
白川純子(三田美枝子)
登場期間は第1〜40話。MACアジア本部の初期メンバー。背番号は「8」。主にオペレーション、特に通信関連担当で、怪獣または星人の出現を隊員達に知らせるのはまず彼女の役割。
実戦参加が少なかったためか、初期メンバーでは唯一最後まで残り、シルバーブルーメの急襲を受けて殉職。
平山あつし(平沢信夫)
登場期間は第9〜18話。黒田隊員の後任として配属となった二代目副隊長格(作中、交代に触れる描写は無い)。格闘を得意とするとのことだが、恐ろしく目立たない。
佐藤大介(手塚茂夫)
登場期間は第19〜40話。MACアジア本部の三代目副隊長格。優しく、明るい人物で、明らかに前任の2人の副隊長格よりも人当たりが良く、MACのアットホーム化に大きく貢献。シルバーブルーメの急襲にて殉職。
松坂雅治(白土純)
登場期間は第17〜40話。但しそれに先駆けて第6話にも登場(その時は宇宙ステーション勤務)。
ゲンとは同期の友人であるものの、初登場話で彼に護衛を任せていた恋人を守り切れずカーリー星人に殺されたことからゲンを非難した上に対立関係となり、宇宙パトロール隊に一時的に所属。打倒カーリー星人の一心から特訓により二丁拳銃をマスターした。このためMACガンの腕前は隊員一である。
カーリー星人打倒後、宇宙ステーション勤務に戻り、その時点では多少険悪さが残っていたが、宇宙パトロール隊に正式配属されてからはゲンとの仲は以前のように戻っていた(感情的になった際には、ゲンは彼を下の名で呼ぶ)。
シルバーブルーメの急襲により殉職。
梶田一平(朝倉隆)
登場期間は第17〜40話。青島、赤石両隊員の代わりに配属された隊員。マッキー2号の操縦の腕はかなりのものであるとされている(空中戦時に同格であるゲン・白土に指示を出したこともある)が、劇中では単独でマッキー3号に搭乗することが多い。無口だが、不愛想ではない。
ゲン、白土とは同格で、佐藤ともどもMACのアットホーム化に貢献。シルバーブルーメの急襲により殉職。
松木晴子(藍とも子)
登場期間は第26〜40話。桃井隊員の後任として配属された女性隊員。主にオペレーションを担当するが、白川よりは現場に出る。彼女の誕生日パーティー中にMACステーションがシルバーブルーメに急襲され、誕生日が命日になるという殉職を遂げた。
高倉司令長官(神田隆)
第13話、第36話、第39話に登場。MAC最高司令部の総司令官。誠実で見識も高く、ダンには特別な信頼を寄せている等、常日頃の神田隆氏の演じる役どころ(悪役が多い)が信じられなくなるほどの善い人(笑)。
その一方で感情に流されない冷徹な判断を下すこともある。内田隊員と婚約していた一人娘・あや子がいる。MAC全滅後の動向・消息は不明。
大村正司(藤木悠)
登場期間は第1〜22話(但し第12〜21話までは登場せず)。ゲンが所属する城南スポーツセンターの責任者。温厚かつひょうきんな性格で、どこか頼りない「いいおじさん」だが、正義感は強い。
独身。ゲンを通じてダンとも懇意。若い頃は剣道をやっていて、他にもパチンコ、サイクリングと趣味は多彩な模様。第22話以降の動向は不明。
山口百子(丘野かおり)
登場期間は第1〜40話。ゲンの恋人で、城南スポーツセンターの補助的指導員。黒潮島の出身。
真面目で優しく、相手が子供でも悪いことをしたら叱ることができる芯の強さも備えた女性。身寄りを亡くしたトオルとカオルを自宅に迎え入れ2人のお姉さん兼お母さんとして奮起するが、第40話でカオルや猛とともに新宿のデパートで買い物をしていたところをシルバーブルーメに襲われ、瓦礫の下敷きとなって絶命。
野村猛(伊藤幸雄)
登場期間は第1〜40話。城南スポーツセンター補助的指導員。ゲンの弟分で、繊細かつ優しい性格。少し頼りない面もあるが、ゲンとトオル・カオル兄妹を繋ぐいい位置に存在。
弟と同居している他、幼なじみの婚約者・冴子がいる。第40話で百子・カオルとともに、シルバーブルーメの攻撃の犠牲となる。
ちなみに野村氏とダン役の森次晃嗣氏はリアルでも親交が深く、伊藤氏が結婚した時には森次氏が仲人を務めた(実話)。
梅田トオル(新井つねひろ)
登場期間は第3〜51話。ゲンを兄貴分として慕う、城南スポーツセンターに通う小学生。登場時に母は亡く、第3話で父をツルク星人に、第40話で妹をシルバーブルーメに殺され、家族全員に死なれるというウルトラシリーズでも屈指の悲惨な経験を持つ。
父親を殺害されて以降、カオルとともに百子の元に身を寄せた。カオル以上に父親が殺害されたことにショックを受けており、自暴自棄になったこともあった。第40話でカオル・百子に死なれてからはゲンとともに美山家に身を寄せ、またゲンに連れ添って円盤生物を調査するパートナーとなる。
肉親が失われたことで、精神的に不安定な状態になり、時にその孤独感を付け入られて円盤生物の手先になってしまうこともあったが、ゲンや美山家の人々によって精神的に支えられながら、大きく成長していった。
また、レオへの依存心が垣間見られることもあったが、ゲンの教えによって自立し、最終話では彼や友達の勇気ある特攻により、カオルと百子の仇であるブラック指令の打倒に貢献。そして、地球防衛の重責から解放されて旅立つゲン=レオを見送った。
梅田カオル(富永美子)
登場期間は第1〜40話。城南スポーツセンターに通うトオルの妹。トオルよりも精神的にしっかりしている面があり、時折兄をたしなめる強さも持っていたが、表に出さないだけで、やはり早くに親を亡くした複雑な思いは引きずっているのを時折垣間見せていた。
百子や猛とともにシルバーブルーメの攻撃にて死亡。
美山咲子(春川ますみ)
登場期間は第40〜51話。陽光会第二病院の看護婦長。ゲンやトオルとは以前から知り合いだったようで、第40話から彼等を居候させた。
夫は既に他界しており、女手一つで2人の娘を育てていた。親しい人達の悲惨な死を経験してきて迷いがちなゲンやトオルの精神的な支えとなった。
ゲンがレオであることに気づいている節があったが、続く最終話では娘達とともに、旅立とうとするゲンを地球人として受け入れることで、引き止めようとした。
美山いずみ(奈良富士子)
登場期間は第40〜51話。咲子の長女で、女子大生。ゲンのことが気になるようだが、故人である百子を忘れられないのか、単にいずみに対して興味を持てないのか、優柔不断なゲンの態度に少々不満気味。ゲンの正体を知らないまま「円盤生物が地球を立て続けに襲うのはレオが地球にいるからではないか。」と語り、ゲンの心を傷つけることになってしまう。さすがに後々そのことを気まずそうにしてはいた。
美山あゆみ(杉田かおる)
登場期間は第40〜51話。咲子の次女で、小学校ではトオルと同級生。いずみとは違った意味で小生意気なところがあるが、孤独なトオルの精神的な支えになっていることは事実のようである。
最終話でトオル救出の為、多くの子供達を率先して突撃を敢行したところを見ると、意外とリーダーシップがありそうである。
ブラック指令 (大林丈史)
登場期間第40〜51話。悪魔の星・ブラックスターから突如単独で地球に姿を現した宇宙人。地球侵略及び、その障害となるウルトラマンレオの抹殺を目的とする。最後は所持していた水晶玉をレオによってブラックエンドにぶつけられ、泡となって消滅した。
敵対した怪獣・星人・円盤生物考・「ウルトラマンレオ」編
怪獣とは
前作『ウルトラマンタロウ』に引き続き、「怪獣」と呼ばれるが、かつての超獣やそれ以前の「怪獣」との対比の程は不明。星人に通り魔的な存在が多いためか、怪獣にコミカルな存在が多々見られる。
また、レオが獅子座出身という影響を受けてか、子熊座、牡牛座、さそり座を故郷とする怪獣も登場。
星人とは
初期には目的もよく分からない、街中で等身大にて通り魔的な殺人を繰り返す宇宙人がよく見られ、MAC隊員達とも格闘することも多かった。
等身大時と、巨大化時で容姿が大きく異なる者が多く、宇宙拳法や得意な武器を多用する者が多かったのも同作品に登場する星人達の特徴で、彼等の生態を知るダンは、初期のレオが軽々しく戦うのを度々戒めた。
また、2回のみの登場とはいえ、宿敵であるマグマ星人の存在が、地球に対して前作以前の「侵略的」というより「破壊的」と言える星人イメージをクローズアップさせた。
円盤生物とは
第40話以降、最終話までの敵となる。悪魔の惑星ブラックスターからブラック指令の命令を受けて地球に飛来。その目的は地球侵略で、その障害となるMAC及びおヽとりゲン=ウルトラマンレオの抹殺をメインとした破壊活動を行った。
ブニョ以外は皆、何らかの生物と宇宙生物を合成した存在。人間が持てるサイズと怪獣の半分ぐらいのサイズがあり、形態は若干異なる。
「円盤」とはいうものの、後期になるほど「円盤」とは似ても似つかない形態のものも少なくない。
いずれのものも、体形の大小を巧みに活かし、神出鬼没の行動でレオがいない場所に出現して街を破壊したり、不利となれば小型化して身を潜めたりすることでレオを手こずらせた。また第1号であるシルバーブルーメの奇襲を前にMACは全滅している。
個体差はあるが各々が非常に高い知性を持っており、単純な殺戮や破壊のみを行う生物兵器ではなく、明確な作戦のもとに侵略活動を推進する工作員としての性格が強い。
また前期は単なる破壊者としてのカラーが濃かったが、後期には人の心を利用して精神的・肉体的にゲンを苦しめる作戦の傾向が強くなった。
最終話でブラック指令が倒された直後に最後の円盤生物ブラックエンドの戦死と、レオシューティングビームによる母星の破壊で壊滅した。
尚、第40話のナレーションによる、ブラックスターと地球の距離は1000万qとのことで、宇宙空間を光速で移動するシルバーブルーメは33秒で地球への到達が可能で、奇襲に敗れたMACを責めるのは酷である(苦笑)。
ちなみに太陽と地球の距離が約1億5000万km(光速で8分19秒)なので、ブラックスターは太陽系内の星ということになる(大爆笑)。
放映リスト及び解説
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令和二(2020)年一〇月五日 最終更新